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木造建築と石場建て伝統構法の建築家【東風】(大阪、京都、兵庫、奈良)

1. 天然乾燥木材・伐り旬・産地へのこだわりHEADLINE

1 最適な伐採時期=伐り旬を守り、葉枯らし乾燥させた木材

 木造建築 東風では、木材を材木屋さんで買わずに、信頼できる林業家へ直接依頼してできるだけ山で木を買うようにしています。
その理由の中で、最も重要なのは下記の3点です。

1. 伐採時期を指定でき、葉枯らし乾燥できること
伐採時期は伐り旬(きりしゅん)を選び、伐採後に杉は4か月以上、桧は2ヶ月以上の葉枯らし期間を取ることで、木材は傷みにくくなり耐久性が向上します。
しかし材木屋さんの木材では、伐採時期は全くわかりませんし、現在、原木市場で流通している木材のほとんどは葉枯らし乾燥をしていません。そんな木材ではお客様に自信を持ってお勧めできないため、このような取り組みをしています。
   → 葉枯らし/葉からし乾燥とは?


2. 木が育ってきた環境を確認できること
人間と同じように、木は素性がとても大切です。
どんなところで育ってきたのか?という環境によって、同じ国産の杉や桧といえども、全く異なる性質の木になるのです。

東風が購入するのは、厳しい環境で育ってきたた木。
標高が少し高め(500m〜1000m)で、北斜面に生えていた木を選ぶことが多いのですが、こういう厳しい環境で100年近く育ってくると、年輪の間隔が細かくなり、しかも強度が大きくて木目が大変美しい木ができあがります。


3. 一般市場よりも安くて良い材が提供できること

東風で木材をお客様に買って頂く際には、だいたい一般の材木屋さんが工務店さんに卸す程度の価格で販売しています。
つまり、市価の2-3割は安い価格で、しかも厳選した良い材料を提供しているのです。
これは中間業者さんを介さずに、産地で直接買い付けをしてくるからこそできることで、お客様にとっては大変良い材木を適正価格で提供できていると自負しております。

静岡市梅ヶ島で2012年末に伐採した桧の原木。伐採して下さったのは鈴木林業さん

2012年12月に伐採し、葉枯らし中の桧の原木

静岡市梅ヶ島で桧を伐採した現場。標高約600mの急峻な北東斜面

標高は約600m

 2 天然乾燥の長材

長さ9m、樹齢110年の杉。伐り旬に伐採し、4ヶ月葉枯らしさせた木材を製材。

長さ9m、樹齢110年の杉を製材した時の写真。9mにわたって、全く節がありません。

東風では、2〜3年かけてゆっくり天然乾燥させた木材をストックしていますが、その中でも長さ7m〜9.5mという長い木材は、一般市場ではほとんど入手不可能です。

   → 天然乾燥と人工乾燥の違いは?

一般市場ではそのような長材は需要が少ないので在庫はなく、もし「今すぐ欲しい」と材木屋さんに発注すると(←この時点で特注です)、
「今から伐採して人工乾燥させるので納品まで2ヵ月くらいは待ってほしい」
と言われます。
もちろん、そうやって現場へ納品されてきた木は、良い伐採時期に伐ることや、葉枯らし乾燥することなどは不可能です。

   → 葉枯らし/葉からし乾燥とは?

せっかくの木材も人工乾燥させてしまっては、色・香りも悪くなってしまいますし、木材の耐久性や粘りなども損なわれます。そこで東風では、当方へ設計・施工のご依頼を頂くお客様のために、このような取り組みを行っております。

(註:材料のみの販売はしておりません)

 長さ6.5m、樹齢110年の杉。とても美しい木目が出たので、八寸五分(255mm)角の大黒柱に製材しました

きれいな木目。
この木は8寸角の大黒柱として使いました。

 3 原木で買う理由

 一般にほとんどの工務店さんは、製材され角材になった状態で木を購入します。
一方、東風で木材を仕入れる際には、極力原木(右画像の状態)で購入するようにしています。
それはなぜかというと、原木で買うと木の素性(=これまでの育ち方)がよ〜く分かるからです。

樹皮に表れるねじれや、丸太の形、年輪の幅や偏りの有無などには、それまでこの木が育ってきた環境の影響がそのまま現れます。
しかし角材になった木だけを見ると、どうしても読み取りきれない情報というのが残ってしまいます。

東風を信頼して下さるお客様に
「この木なら絶対間違いないですよ」
と自信を持って断言するためには、やはり原木で購入しなければダメなのです。

それに原木で買うと、本当に良いものが市場で買うよりも安くご提供できる上、林業家も自分が作った木が使われている家が見られて、大変喜びます。
実は良く知られていませんが、どこの林産地に行ってベテランの林業家に聞いてみたとしても、ほとんどの方がこう言われます。

「自分で伐った木で建てられた家なんて見たこともないよ。だってわしらが伐った木は、市場に出してセリに掛けられたら、いろんな製材所や材木屋さんがバラバラにして買って、いろんなところへ持って行かれるんだから」

100年もの時間をかけて育てられてきた大切な木です。
東風ではお客様に
「あなたの家の木は、あの人(林業家)のご先祖が代々育ててきた木で建てたんですよ」
と言ってあげたい。
そうすることで、お客様も喜びますが、林業家やそのご先祖様、そして木もとっても喜んでくれると思うのです。

 原木の年輪・樹皮などを見ると、その木がどんなふうに育ってきたのかが伝わってきます
原木を見ると木の歴史がわかります

いい木ができる土地の条件の一つは、霧深い場所であること
いい木ができる土地の条件は霧が深いこと

 4 また木を植える

 東風では、木材の伐採に立ち会って下さったクライアントに
「木を植えに行ってみませんか?」
とご提案しています。
苗木を植樹することで、また新たな生命を育む現場に立ち会う機会が得られるのです。

自分たちは、19世紀後半〜20世紀の初頭にかけて植えられた木を21世紀に使わせてもらった。

今度は21世紀に自分たちが木を植えて、それが22世紀または23世紀になって大きく育ち、未来の子供たちがどこかでこの木を大切に使ってくれる・・・。

そんな豊かな気持ちを、1人でも多くの方に感じて頂きたいと思っています。

樹齢90年の木を伐採して家を建てたN様ご夫妻。新しい苗木を植えに来て下さいました

木を伐採した土地に植樹をするN様

植樹された杉の苗木

 5 信頼できる林業家から、定期的に原木を購入する

 東風では現在、主に右の写真に写っているお2人の林業家から原木を購入しています。

左に写っている白髪の方は、奈良県吉野で長年林業家として活躍してこられた、福本林業の福本雅文氏。

右に写っている帽子をかぶった若い方は、静岡県静岡市で代々林業を営んでいる鈴木林業の鈴木英元氏。

東風用に出荷してもらう原木は、伐採時期を指定したり葉枯らし期間を決めたりするなど、大変に手間がかかるのですが、お二人とも木に対する愛情が大変深いので、木を活かそうとしてお願いしている東風の要求にきちんと応えて下さいます。

信頼できる二人の林業家。吉野の福本林業さんと静岡の鈴木林業さん。



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  2. 石場建て伝統構法とは?/構造について 東風の考え方


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