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木造建築と石場建て伝統構法の建築家【東風】(大阪、京都、兵庫、奈良)

伝統構法石場建ての家を新月伐採材でつくる /京都市HEADLINE

概要・コンセプト

ゆるやかにむくらせた京都らしい表情のN様邸外観

京都市内に石場建て伝統構法住宅を建てられたN様。
設計を進める中で、東風からは伐採見学のご提案をさせて頂きました。

「原木を伐採するのですが、観に行ってみませんか?」

家づくりにおいて林業家や製材所の職人たちと言葉を交わし、木が育ってきた現場に行ったことは、N様にとってかけがえのない機会となったようです。

構造材の緊結には金物を一切使っていません。
建物自身も基礎となる石の上に置いてあるだけの石場建て住宅です。

   → 石場建て伝統構法とは?

   → 石場建て伝統構法と在来工法の違い

建物をつくる過程

新月伐採を静岡で行いました。樹齢110年の杉 静岡市梅ヶ島産の樹齢110年の美しい杉

長さ9.5mの静岡産杉の原木を製材。原木は鈴木林業、製材はひかる製材
葉枯らし乾燥後、静岡で製材を実施した時の様子。1本ものの原木の長さは9.5m。
手前に写っているご夫妻がN様。

京都で代々名栗(なぐり)加工を手がける原田銘木の原田隆晴氏
伐採に立会った思い出の木で玄関の式台(しきだい)を作り、名栗(なぐり)加工を施した作業の様子

京都市初の石場建て伝統構法住宅建て方。設計施工/木造建築 東風 長ホゾと鼻栓で通し柱と胴差しを緊結する

石場建て伝統構法の壁。竹小舞と半年寝かせた荒壁。左官工事は山本左官工業
建物全ての壁は竹小舞下地を網み、現場で半年寝かせてグレーに変色した壁土を塗りつけています。


建物の写真

石場建て伝統構法住宅_切妻屋根の外観

むくり屋根が来訪者を優しく迎える、石場建て伝統構法の家 雨落ちと一文字瓦が美しい石場建て伝統構法の家/京都市

中塗り土コテ抑え仕上の内壁と杉板張りの天井 新月伐採材を名栗(なぐり)加工した杉の式台

間接照明が照らす吹抜けの空間と薪ストーブ。石場建て伝統構法の家/京都市 薪ストーブは犬も大好き

杉の分厚い一枚板で作ったダイニングカウンターは伐採に立ち会った新月伐採材。京都市 薪ストーブと吹き抜けと間接照明

ダイニングカウンターと中塗り仕上げの土壁。京都市の石場建て伝統構法住宅 ステンレス製のシンプルなキッチン

階段の床板には原木から切り落とした板を使用。京都市 階段の手摺には北山杉の磨き丸太入節を使用

竹小舞下地が隠れてしまうのが惜しいと塗り残した下地窓
壁下地の竹小舞を塗り残した下地窓を設けたのは、N様の奥様のアイデア。
「職人さんがせっかく苦労して編んで下さった竹が全部隠れてしまうなんて・・・」
と仰った奥様の言葉から、それなら下地窓にしましょうということになりました。

杉板張りの洗面脱衣室内観 間接照明が照らす吹抜けの木組み。石場建て伝統構法住宅/京都市

伐採した場所に杉の苗木を植樹しました 植樹された杉の苗木
建物が竣工した翌年に、N様ご夫妻は静岡の林業家の提案に応じて静岡まで再び足を運び、伐採した森に杉の苗木を植樹して下さいました。この木が大きく育って素材として使えるようになるまでには、これから約100年かかりますが、どんな風に育って、どんな風に使われていくのか、今からとても楽しみです。