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旬伐り・葉枯らし・国産天然乾燥材で石場建て伝統構法をつくる建築家【東風】

美しい伝統構法の家をつくるために欠かせない、3つの条件

1. 美しさ/力強く繊細で、長く愛されるために必要な要素

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2217年に言ってもらえる家。

私達は200年間ずっと美しくあり続ける建物をつくろうと常に考えています。 そのような建物は、無駄な装飾がなく、上品で控えめなものです。
逆に流行に敏感なものや自己主張が強いものは、時代と共に魅力が失せていきます。
これを実際に行うのには、論理性と繊細なデザイン能力が必要です。



東風では、京都の茶室を源流とする数奇屋の考え方に基づいています。
構造的には男性的な力強さを持ちながら、繊細でやわらかみをのある女性的な美しさも兼ね備える。これが数奇屋の考え方で、
簡単にはできません。
太い材料を使えば力強い雰囲気になりますが、どうしても野暮ったくなる。
繊細にしたいなら細くて丸みのある材料を使えば良いのですが、それだけでは脆弱で安心感が無い。

これらを両面兼ね備えたバランスをとるのが非常に難しく、そこが東風の得意とするところです。
美しいものには理由があるのです。

家にふさわしい美しさとは?

新月伐採材を使用した石場建て伝統構法住宅のリビング。京都市


2. 構造/金物を使わない、石場建て伝統構法 

在来工法の家(現在一般的に建てられている家)は、金物で補強し、基礎を鉄筋コンクリートにするよう法律で義務付けられています。
在来工法による家の寿命は、長くて100年程度。
それは金物が錆び、コンクリートが劣化して強度が足りなくなくなってしまうからです。

伝統構法の家は、柱-梁・桁など構造材同士の緊結に金物を使わず、木の栓を用います。

 

巨大地震に耐えるための耐力要素として働く木組みと土壁は、柔らかく、しなやかな強さを持っています。

そして地面と建物とを緊結しない石場建ては、推されればズレ、突き上げられれば上に浮くことで、巨大地震の際に建物に入力する地震エネルギーを逃がし、倒壊を逃れるメカニズムを持っています。


石場建て伝統構法とは?

石場建て伝統構法の特色、考え方

 


3. 素材/旬伐り×葉枯らしの国産原木を林業家に直接依頼し、自然乾燥

東風でつくる伝統構法石場建ての家は、200年先まで使うことを前提にして作るため、耐久性(=耐腐朽、耐虫害)の高い木材が必要です。

そこで私達は、お客様に自信を持って
「この木なら大丈夫。200年もちますよ」
と言える木材はどういうものか?について必死になって考えました。
その結果たどり着いたのが、
『旬伐り×葉枯らし×天然乾燥』
の条件を全て満たす木なのですが、残念ながら現在このような木を市場でそろえることは、ほぼ不可能です。

国産材として一般に流通している木材のほとんどは、葉枯らしをせず、高温で密閉された乾燥室に3週間木材を閉じ込めて強制的に乾燥させる(=人工乾燥)ため、水分は抜けても、木の中に残存しているでんぷん質由来の養分は消費されずに残ります。

しかも、高温で強制乾燥させられると、木材が元々持っている害虫忌避成分が溶け出して外に流れ出てしまうため、シロアリなどの虫害に対する抵抗力が落ちることが、大学での研究の結果明らかになっています。
また、木材には伐り旬という伐採に適した時期があるというのに、伐り旬を守って伐採された木材は決して多いとはいえません。

だから私達は、信頼できる林業家に直接依頼し、必ず山に行って生えていた斜面と環境・標高などを確認した上で、特別に木をつくってもらうのです。

→ 旬伐り、葉枯らしなど、木材について

旬伐り、葉がらしの国産桧原木90年生

信頼できる生産者・職人と進める、お互いの顔が見える家づくり

信頼を裏切らない家をつくるために一番大切にしていることは、
「この人なら絶対に信頼できる」
と断言できる人たちと一緒につくること。

家づくりの過程を見て、生産者・職人の人柄を知って頂くことで
「あのひとたちが作ってくれた家」
という信頼と安心感を感じながら住むことができます。
私達は、そういう温かな心の通う家に住んで頂く幸せを、ぜひ多くの皆様に感じて頂きたいと願っています。

東風では一部の下地用製材品を除き、一般市場で木材を買わずに林業家に直接木材を発注しています。
林業家の人柄や仕事の大変さを実感するためにも、スタッフ全員で林産地に何度も足を運んでいます。
心から木を愛し、素晴らしい木材を丁寧に作ってくれている素晴らしい林業家を微力ながら応援したい。

エンドユーザーである建築主のみなさまに、いろんな職人をお引き合わせして、確かな技術とともに信頼できる彼らの人柄を感じて頂くことも、私達の家づくりにおいては欠かせない要素です。

信頼できる林業家と製材所
信頼できる大工1
信頼できる大工2
信頼できる左官、瓦職人


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