断熱・気密性能の違いで、体感温度はどう変わるのか?
このイベントは以下のような方向けに企画しました ・木造住宅の断熱・気密性能が大事というけれど、実際どんな効果があるのか知りたい |
このところ、年を追うごとに年々暑くなっていると感じますね。
そんな最も暑さが厳しい折に、体感型のイベントを企画しました。
東風では以下の対象的な木造建築物を所有しています。
一つは、ほぼ断熱・気密性能がない、
築115年の古民家である事務所。
もう一つは、高気密・高断熱住宅と言える、
築50年の木造住宅/東風の宿。
これら2つの建物を、もっとも暑い時期に同時に体感して頂き、
断熱・気密工事を行うか否かによって、どんな違いがあるのか?
ということを体感して頂くイベントです。
もちろん、どちらもエアコンをかけた状態で体感していただきます。
汗だくになるような苦しいイベントではないのでご安心ください。
結論は言わずもがなで、当然のことながら断熱・気密している
東風の宿の方が圧倒的に過ごしやすいのですが、その違いを
言葉で説明するのはなかなか難しく、実際に体感して頂くのが
一番わかりやすいのです。
(これは暑さだけでなく寒さも同じですが・・・)
室内温度が健康や睡眠に及ぼす影響とは
両方同時に体感していただくとわかるのですが、
体感はかなり違います。
温度計で測った室内の温度は似たようなものでも、
いろんな意味での快適さがかなり違うのです。
たかが温度、と軽く見るのは大きな誤りです。
昼間に覚醒している時の体感温度ももちろん重要ですが
特に夜間/睡眠時の室内の気温は、睡眠の深さに
大きな影響を及ぼすことはお察しがつくと思います。
・夜中に何度も起きてしまう
・一旦目が覚めてしまうとなかなか寝付けない
・きちんと寝たはずなのに疲れがとれない
・エアコンの風が直接体に当たって不快
など、睡眠に関する悩みを抱えていらっしゃる方は
とても多いのではないでしょうか?
最近、睡眠に関する専門的な研究がかなり進んできて、
睡眠時にはエアコンをかけっぱなしにして布団を
かけて寝ることが望ましいと言われていることも
ご存知でしょうか?
近いうちにノーベル賞を受賞するのではないかと言われている
睡眠に関する研究では世界的権威である、筑波大学の柳沢正史
教授がそうおっしゃっています。
(Youtube で公開されている様々な動画で同じことを仰っていますよ)
体感温度は何によって決まるかご存知ですか?
少し専門的な話になりますが。
一般に、人間が感じる温度というのは、以下4つの
複合的要素によって人は暑さや寒さを感じるとされています。
- 気温
- 湿度
- 気流
- 放射温度
盛夏で窓を閉めて空調を効かせている場合、
室内において3の気流は発生しない(※)ので、
実質的には3つの要素によって決まることになります。
※扇風機やエアコンの風が体に当たる場合を除く
今回、2つの建物で大きく異なるのは放射温度です。
放射温度とは、簡単に言うと建物の壁・天井などの
物体の温度、とご理解ください。
気温がほぼ同じだったとしても、この放射温度が違う
ことでどれだけ快適性が違うのか?をぜひ体感して
頂きたいと思っています。
エアコンの稼働状況、音・風の違い
もう一つ大きく違うのは、エアコンの稼働状態です。
常にフルパワーで大きな音で稼働し続けるエアコンと
常にゆるゆるとほぼ無音で風も感じないような状態で
稼働するエアコン。
これも非常に大きな違いです。
これも口や言葉ではうまく伝わらないので、
ぜひ現地でご体感ください。
開催日は8/16(土)・17(日)の2日間
今回は開催期間がお盆に重なってしまうので、
開催しようかどうしようか迷ったのですが、
他の予定もあって盛夏の時期で実施できるのが
この2日間しかなかったもので、この日になりました。
もしご都合のつく方はいらして下さい。
あまり大人数で入室されると、体温で室温が
上がってしまうので、各時間帯1組ずつの
ご予約とさせていただきます。