Project
  1. 実績・計画案等 > 1. 六甲山麓の家

5. セルフビルド


左 : 1F外壁面に張る杉板(赤身)の表面に塗装をしているところです。
    作業をしているのは施主のW氏です。
    今回はドイツのLivos(リボス)というメーカーの外部塗装用塗料を使いました。
    ハケで塗料を塗った後、すぐにウエスで拭き取って仕上げます。

右 : 塗装した板を乾かしているところです。
    Livos(リボス)社の塗料は植物油製なので乾燥しにくく、乾かすのに時間がかかります。

下 : 塗装しあげた板の拡大写真です。
    拭き取りをしているため、杉の木目がくっきりと浮き上がっています。
    キレイでしょ?


左 : 床の下地(大引と根太)が組みあがったところです。
    材料は国産の桧を使っています。

中 : 床板を張っている最中のW氏。
    床板の材料は吉野産杉赤味板。
    もちろんムク材ですが、割とたくさん節がある素朴な材料を選んでいますので、決して高価ではありません。
    手にもっている機械はコイルネイラー(連結自動釘打ち機)です。

右 : 1階の床が張りあがりました。
    週末毎に作業を進めて、床を張るだけで下地も含めて1ヶ月半かかりました。
    さぁこれから内装に取りかかっていきます。



左 : 今回使ったコイルネイラー(連結釘打ち機)。こいつがメチャメチャ働いてくれました。

右 : 2階の壁下地(間柱)を立てているところです。作業してくれているのは施主(W氏)の弟、タカシさん。
    彼は今回の工事に最初から最後までほとんど付き合ってくれた、最大の功労者です(感謝状を出したいくらい!)



<階段の架設>
左 : 階段を支えるささら桁。これも吉野杉の大きな木を使っています。
    断面寸法はなんと巾330mm×厚み150mm!

中 : 1段目のステージが組み上がったところ。
    今回の会談は1・2段目で右に90°方向転換しながら登っていくので、1段目と2段目は、巾の広い杉板の
    集成材(Jパネル)を使いました。
    集成材といっても、この材料の接着剤にホルムアルデヒドは含まれていません。

右 : 階段は最終的にこんな形に出来上がりました!
    暖板ももちろん吉野杉のムク材。
    なんと厚みは60mm!暖板一枚一枚はどっしりしてとてもボリュームがありますが、階段全体で軽く見えるように
デザインしたので、すっきりした感じにできあがりました。
セルフビルドでやるためには、階段の構造を単純な組み方で設計することも大切なポイントです。
”最初から素人でも組み立てられるような設計にしておくこと”
これをしておかないと、エライコトになります。



<木工事追い込み>
連日、遅くまで作業は続きました。
内装工事は夏(7月)から冬(2月)まで続いたので、追い込みの期間は5時を過ぎると真っ暗!
投光機(工事用の仮設照明器具のこと)をつけて手元を照らしながらの作業です。
寒いし、暗いし、腹は減ってくるし・・・大変です。

左 : 施主の弟・タカシさん
右 : 施主・W氏



<ボード張り〜養生>
左 : 壁の下地には石膏ボード(プラスターボード)の厚み15mmのものを使いました。
ボードを刻んでいるところです。

中 : 下地の石膏ボードが張りあがりました。
これから塗装工程の準備・養生に移ります。

右 : 木部造作材にペンキがつかないように、マスキングテープなどを使って養生します。
写真は巾木部分を養生している作業中のW氏の奥さん。
最後の追い込み段階では彼女もペンキを塗っていました!
曰く、「やっぱり自分で色を塗った壁はイトオシイ感じがするね」って。
そりゃそうですよね。



<パテ処理>
左 : 石膏ボードのジョイント(張り継ぎ)部分にパテを埋める作業です。
これで壁面が一枚に仕上がります。
作業しているのは、W氏の友達、コワモテの清水さん(なぜか仲間内では”師匠!”と呼ばれている・・・)。
普段は瓦職人ですが、ここではパテ処理に大活躍してくれました。

右 : 3時にちょっと一服しているところ。
ついついお茶の時間は話が弾んでしまいます。
楽しいひとときですね。
さぁ、もう一息です!


民家再生〜古材研磨へ戻る
next 六甲山麓の家 6. いよいよ完成!見学会の様子へ