四条畷市/伝統構法・和風の家で薪ストーブの位置変更&美しい夜景

先週の土曜日は、5年前に竣工した大阪府四條畷市のT様宅へ1日行っていました。
以前からお使いいただいていた薪ストーブを別の位置へ設置し直すためです。
朝7:30から晩の20:30までずうっと現場にいたのですが、久しぶりにじっくりと家の様子を観ることができました。
特に夜景は今まであまりきちんと観たことがなかったような気がするのですが、いろいろと再発見がありました。

shijonawate_1201_1

作業の本題、薪ストーブの移設。
薪ストーブ屋さんは3人がかりで、何とか一日で仕上げてくれました。

今回のストーブに関する工事は、京都の京阪エンジニアリングさんが手がけてくれました。
まず煙突を外し、煙突の塗装がはげていた部分を塗り直し、新しく煙突を設置する位置で屋根に穴を開け、板金屋さんと手分けしながら煙突設置や防水作業を進めてくれました。

要所要所で僕も写真を撮ったり、作業をサポートしたりしながら監督していたのですが、同時に僕が外壁の杉板を張り直したり屋根の板張りをしていたので、板金屋さんからは「大工さん」と呼ばれるし(←面倒だからと否定しなかった僕も悪いのですが・・・)、なんだか不思議な立ち位置でした(苦笑)。

さて、そんなこんなで職人さんたちが作業を進めて下さっている間、ちょっと暇をみつけると、写真を撮りながらいろんなところを観ていきました。

shijonawate_1201_5

上の写真はリビング上部の吹抜けの入隅に設置した照明器具です。

当時、照明器具の作家さん(女性)に依頼して作ってもらった、つるを網んだような照明。
土壁に落ちる影がきれいでした。

実は吹抜けの四隅にそれぞれ異なったデザインの小さな照明器具を配置しています。
全て作家の方が考えてつくって下さったものです。

shijonawate_1201_2

リビング上部吹抜けの見上げ。
縦長の大きなまゆのような証明器具も、同じ作家さんの手によるものです。

各所に仕込んだアッパーライトが、幾重にも重なった木組みをほんのり照らして、いい具合に効いてました。

shijonawate_1201_3

今までまじまじと観た記憶がなかったような(恥)、玄関の夜景。
自分でお客様にご提案しておきながらこんなことを言うのもナンですが、なかなかいいなぁと思ってしまいました。

shijonawate_1201_4

2階から吹抜けに架かる梁ごしに観た階下のリビング。
梁は木曽の大工さんが提案してくれた、ヒバ(あすなろ)の太鼓摺りです。
普通、関西ではこのような丸太には赤松を使うことが多い(というか、8割以上は赤松)のですが、所変われば品変わるという具合で、

「ヒバでどうか?」

と大工さんから言われた時は、

「う~ん・・・、どんな感じになるんだろう・・・。
 想像できないけど、そう言って下さっているんだから
 一度ためしにやってみようか」

というような感じでしたが、これが大正解。
この物件をやってから、東風では丸太梁に桧を使うようになりました。

(↑さすがにヒバは関西では入手が大変)

これまで東風の現場をご覧になった方はご存知かもしれませんが、
赤松に比べると桧やヒバの丸太は表面の肌理が細やかで、上品な感じがします。

そしてなによりも、桧は乾燥が早い!
松よりもずう~っと早く乾きますから使いやすいし、入手しやすいのも助かります。

cochibanner_n450

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です