以前からお使いいただいていた薪ストーブを別の位置へ設置し直すためです。
特に夜景は今まであまりきちんと観たことがなかったような気がするのですが、いろいろと再発見がありました。
今回のストーブに関する工事は、京都の京阪エンジニアリングさんが手がけてくれました。
まず煙突を外し、煙突の塗装がはげていた部分を塗り直し、新しく煙突を設置する位置で屋根に穴を開け、板金屋さんと手分けしながら煙突設置や防水作業を進めてくれました。
要所要所で僕も写真を撮ったり、作業をサポートしたりしながら監督していたのですが、同時に僕が外壁の杉板を張り直したり屋根の板張りをしていたので、板金屋さんからは「大工さん」と呼ばれるし(←面倒だからと否定しなかった僕も悪いのですが・・・)、なんだか不思議な立ち位置でした(苦笑)。
さて、そんなこんなで職人さんたちが作業を進めて下さっている間、ちょっと暇をみつけると、写真を撮りながらいろんなところを観ていきました。
上の写真はリビング上部の吹抜けの入隅に設置した照明器具です。
実は吹抜けの四隅にそれぞれ異なったデザインの小さな照明器具を配置しています。
全て作家の方が考えてつくって下さったものです。
縦長の大きなまゆのような証明器具も、同じ作家さんの手によるものです。
今までまじまじと観た記憶がなかったような(恥)、玄関の夜景。
自分でお客様にご提案しておきながらこんなことを言うのもナンですが、なかなかいいなぁと思ってしまいました。
梁は木曽の大工さんが提案してくれた、ヒバ(あすなろ)の太鼓摺りです。
「ヒバでどうか?」
と大工さんから言われた時は、
「う~ん・・・、どんな感じになるんだろう・・・。
想像できないけど、そう言って下さっているんだから
一度ためしにやってみようか」
というような感じでしたが、これが大正解。
この物件をやってから、東風では丸太梁に桧を使うようになりました。
(↑さすがにヒバは関西では入手が大変)
これまで東風の現場をご覧になった方はご存知かもしれませんが、
赤松に比べると桧やヒバの丸太は表面の肌理が細やかで、上品な感じがします。
そしてなによりも、桧は乾燥が早い!
松よりもずう~っと早く乾きますから使いやすいし、入手しやすいのも助かります。