天然乾燥中の国産木材/木の家・和風・木造専門の建築家

金・土の2日間は、いつも大変お世話になっている兵庫県三田市の西本製材所さんへ行っていました。

昨年末から今年にかけて伐採した原木を6月に製材し、桟積みして西本製材所さんの敷地内に置かせてもらって天然乾燥させているのですが、今までは木のアクを抜く目的もあって屋根を架けず、雨ざらしにしていました。

現場も竣工して少し時間もできてきたし、そろそろ屋根をかけようということでようやく作業に取り掛った次第です。

屋根、と言っても切妻のような三角屋根ではありません。
金属製の波板を材料の上に載せ、風で飛ばされないよう固定するのですが、波板を打ち付けるための木下地を組み立てたり、それを材料の上に載せたりと結構いろんな作業があります。

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土曜日一杯で、全ての材料に屋根を全部架けるつもりだったのですが、ちょっとだけ残ってしまいました。
もう1日、現場へ行って作業をすることになります。

上の写真は土曜日の作業完了時の様子。

板類はもうすでにいつでも使える状態です。
構造材も、木によっては使えるものもありますが、まだまだ乾燥が必要なものが多いです。

天然乾燥(特に杉)はどうしても時間がかかりますが、仕上がったときはとてもいい感じに仕上がるし、お客様も木も喜んでくれるように思うので、人工乾燥材は極力使いたくありません。

特に東風から林業家に直接依頼して仕入れる原木は、絶対に人工乾燥させないと決めています。

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今年も静岡と和歌山で伐採を予定/和風モダン・木の家の建築家

今年も伐り旬を迎えました!
東風では2014年に使う木材を準備すべく、今シーズンも伐採を計画しています。

2012年12月に静岡市で樹齢60年の桧を
2013年01月に和歌山県田辺市で樹齢100年の杉を

伐採する予定です。

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↑ 昨年伐った和歌山県田辺市の100年生の杉。
  北斜面の木だったので、目が詰んでいておとなしく、とても良い木でした。

日程については、現在林業家の方と調整を行っているところです。
どちらも見学ご希望の方がいらっしゃれば、見学して頂くことは可能です。

見学日程が決まったら知らせて欲しいという方は、こちらのページから『イベント告知希望』をクリックしてお問合せ下さい。
開催日決定後、個別にメールでお知らせします。

ただし、どちらもとても寒い時期&場所であることだけはご了解下さい。

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天然林を観に行くツアー、企画に着手しました

本当は今秋に実施したかったのですが、思いついたのが遅すぎたので間に合いませんでした。
しかし、来年の4月ごろに実施する方向で調整をはじめています。

天然林を観に行くツアーを静岡の山奥で来春行います。

林には大きく分けて、人工林/天然林/原生林という3種類があります。

人工林とは、人が苗木を植えて手をかけて木を育ててはじめてできる林。
主に杉・桧などの針葉樹林がこれにあたります。

原生林とは、簡単に言うと過去数百年にわたって全く人の手が入っていない林のことです。
天然林とは、自然のままで人の手がほとんど加えられていない森林のことをいいます。

下の写真は、人工林(左)と天然林(右)の違いの一端を感じてもらおうと作った写真です。
ぜひ拡大してご覧になってみてください。

人工林と天然林

おなじ林でも、全然違うでしょう?

今回観に行こうとしている天然林は、原生林に近い天然林です。

地元林業家の方にご案内をお願いし、当日は天然林の解説や、天然林が果たしている役割、人工林や原生林との違いについて説明を聞きながら、美しく高いエネルギーに満ちた場を、五感をフル稼働させて全身で感じて頂きたい、と思っています。

日程などはこれから調整しますが、4月の土日のどこかで実施する予定。日帰りツアーです。
集合・解散場所は静岡駅になる予定。

詳細は年末くらいまでには決まる予定です。
決まり次第このブログでも告知しますので、興味のある方は頭の片隅に憶えておいて下さい。

  あなたはどちらが好きですか?

 30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
 「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2212年に言ってもらえる家

針葉樹を燃やせる薪ストーブHampton/木の家、和風住宅の建築家・東風

火曜日に、薪ストーブの設置工事を行いました。

今回設置した薪ストーブは、Hampton 社製 H 300 という薪ストーブです。
Made in Canada

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このところ、日に日に寒くなってきましたので、薪ストーブの設置を
一日でも早くして欲しい、というクライアントご家族のお気持ちが
痛いほど伝わってきて、設置工事と薪ストーブの販売をして下さった
グランビルの長谷川社長をはじめ、スタッフのみなさまに無理をお願いし
超特急で搬入してもらいました。

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上の写真は、無事設置工事も終わり、焚き初めに際して、ご友人の
薪ストーブユーザーから焚き方を教わるご家族のみなさまです。

近隣のみなさまにご迷惑をおかけしないように、煙を極力出さない
焚き方を、先輩ユーザーが伝授して下さっているところです。

焚きつけに針葉樹の小割りをたくさん使って、早くストーブ内の
温度を上げて、200度を超えてから広葉樹の薪を入れることが
できるだけ煙を出さない焚き方をする上で大切だ、と先輩ユーザーは
教えてくださりながら、手際よくストーブを暖めていきます。

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やはり薪ストーブはいいですねぇ~。

お客さんがご自宅に薪ストーブを設置される度に、
「僕も欲しいなぁ・・・」
と感じてしまいます。

いつも薪ストーブ設置・販売をお願いしているグランビル/長谷川社長曰く、

「薪ストーブの近くで暖を採っていると、遠赤外線効果で関節の
 中の軟骨が緩んでくるので、とてもリラックスできて眠たくなってくる」

のだそうです。

真偽の程はわかりませんが、薪ストーブに当たっていると、
「それもホンマかも・・・」
という気持ちになってきます。

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林業家と奈良・吉野杉の山へ/伝統構法、木造専門の建築家・東風、和風住宅

10/26(金)に事務所スタッフ総出で奈良県吉野へ行ってきました。
この秋に伐採してもらう杉の相談をすることが目的です。

今年は桧は静岡で、杉は和歌山で伐採してもらう予定ですが、
和歌山での伐採をして下さるのは、奈良県吉野在住の福本林業
の福本さんです。

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林業家というとゴツゴツしていてぶっきらぼうな人を想像される方も
多いかもしれませんが、そんな方ばかりではないんですよ。

福本さんは大変上品で丁寧な紳士という印象です。
作業服や足袋を履いていなければ、林業家には見えないでしょう。

しかし材料を観る目や経験、技量は超一流です。
チェーンソーの切れ味も抜群で、信じられないほど早く木が切れます。
端で見ているとあまりに早く木が伐れるのでウソみたいです。

山のことは何でも教えてくださるし、東風も全幅の信頼を寄せています。
今回も東風スタッフ全員でいろんなことを教えていただきました。

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上の写真は70年生(=樹齢70年という意味です)の吉野杉の
立ち木の幹です。

人差し指の先に小さな節が見えますが、これは50年以上前に
枝打ちされた痕跡です。

吉野杉は節の無い木材を作るために、木が若いときに枝打ちを
します。

例えば樹齢10歳のときに枝打ちをすると、その枝の元は樹芯付近に
残りますが、11年目以降は次々に外側へ新たな年輪が形成され
続けるため、表面には全く節がない材料が育つのです。

2年後(2014)に使う柱材を伐るためにこの70年生の山を観せてもらいに 
行ったのですが、今回は赤身だけの柱を採りたいと福本さんに伝えると

「それならこの木では少し細いなぁ~。
 やっぱり和歌山の100年生の木から採るようにしましょうか」

ということになりました。

今回は70年生の杉の山以外に、130年生の杉の山も見せてもらいました。

130年生ともなると、木の幹はかなり太くなります。
下の写真に写っているのは東風スタッフですが、右横の130年生の杉の幹の
太さと比較してもらえれば、その太さがわかっていただけると思います。

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植林が日本で一番古くから行われている吉野には、樹齢が300年前後の
杉の人工林も見ることができます。

さすが、日本の3大美林の1つに数えられるだけのことはありますね。

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京都市・北山杉面皮柱と中塗土仕上、間接照明の和風空間/伝統構法の木造建築東風

京都市U様邸で先週竣工写真を撮ってきましたので、そのうちの一部をご紹介します。
うちの優秀なスタッフOさんが毎日大阪から京都へ通い、精魂込めてつくった家です。

東風のFacebookページでも同じ写真を公開しています。
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(うっとおしい勧誘メッセージなどは届きません。笑)
よろしければ「いいね」を押してみてもらえると嬉しいです。

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玄関は杉の面皮柱を使って土壁で仕上げ、京都らしい雰囲気にしてみました。

玄関土間から見た取次部分。天井板は吉野杉の白太小幅板張りで、床板は吉野杉の赤身を使っています。
壁は京都産の土で切り返し仕上げです。

照明は写真に写っている間接照明のみで、天井面には一切器具をつけていないのですが、クライアントのU様も
「思ったより随分明るいんですね」
と仰っていたほど。
適度な明るさにしています。

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玄関を室内の別の角度から見たところ。
手前の襖は京唐紙の一分筋(いちぶすじ)という文様の紙を使って坊主襖仕立てにしたもので、引き手は竹製のものを使っています。

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リビング内観。正面棚の向こう側がキッチンです。

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リビングを逆方向から見返したところ。
吹抜けに架かる丸太梁は桧を八角形に削り出したものです。
床板は吉野杉で壁はホタテ漆喰塗り仕上げ。

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キッチン全景(と言ってもキッチン本体が見えませんが・・・)
食器棚や家電棚など、棚類の面材は全てシナ合板でつくっています。

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2階の個室内観。
天井は小屋組みをそのまま見せて仕上げています。

外観はまだ撮影できていません。

夜景がかなりいい感じなので早く撮ってきたいのですが、植栽が終わってからかな。
11月の中旬あたりまでお待ち下さい。

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玄関のなぐり式台×北山杉の磨き丸太/京都・数寄屋住宅、伝統構法の東風

今週末(10/6-7)に完成見学会を開催させて頂く京都のお宅から、今日は玄関の式台と磨き丸太の写真をご紹介します。

玄関土間からリビングまでを見通すとこんな感じ。
右上に見えているのは、間接照明のボックスです。
玄関の照明はこの間接照明のアッパーライトのみで、器具は一切見えないようにしています。
式台は和歌山県産の杉をつかっています。
北斜面で育った木なので、年輪が詰まっていて端正な顔立ちをしています。
式台は京都の原田さんという職人さんが、蛤刃のちょうな(刃先が弧を描くように少し丸くなっている刃です)で化粧なぐり加工をしてくれたものです。
式台の左奥に見えている柱は、京都北山産の杉磨き丸太。
控えめな天然入絞丸太です。
丸太の話は次の写真で。

壁を塗りたての時に撮った丸太の写真です。

磨き丸太は京都北山産で、いつもお世話になっている中儀銘木店さんがつくったもの。

筋状に入った柱表面の凹みを【絞り】といいますが、特に深く鋭く入った筋をエクボ(笑窪)と呼びます。

(右下にあるのがエクボ)
エクボは欠点のように捉える方もいらっしゃるでしょうが、僕の師匠は、エクボがあるものを好んで使いました。
理由は
「床柱や玄関の丸太にはエクボがあった方がいい。
 お客様を笑顔で迎えてくれるから」
というものです。
僕もそういう気持ちを大事にしたいと思っています。

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京都市・吹抜けと華奢なリビング階段/和風木の家、伝統構法の東風

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上の写真は、今週末(2012/10/06-07)に京都市左京区で完成見学会を開催させて頂く予定の、U様邸階段です。

納まり図を描くのも、実際つくるのにも手間がかかりましたが、なかなかいい感じの階段に仕上がりました。

材料はうちのカントクが美観にこだわったおかげで、これだけ華奢なのにオール杉 ♪
バキっと折れそうな感じに見えますが、実際触るとかなりしっかりしてます。
現場でじっくりご覧下さい。

この階段はリビングのど真ん中に面しているので、2階へ登る時は大黒柱に向かって登っていき、2階から降りてくる時は大黒柱のまわりを回って降りてくるような感じになっています。

この大黒柱は、2008年に静岡で伐採した桧。
8寸角で棟木まで伸びてます。

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京都市・面皮柱+なぐり、和風手刻み伝統工法の家 完成見学会/(株)木造建築東風

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今年の春から墨付に着手した京都市左京区のU様邸が完成します。

クライアントであるU様のご厚意により、このたび完成見学会を開催させて頂けることになりました。

ご案内が直前になってしまいましたが、木造建築がお好きなみなさまに、丁寧な手仕事の魅力を体感して頂きたくご案内致します。
建築関連業社の方々も、大歓迎です。
もしよろしければどうぞいらして下さい。

大黒柱は8寸角/樹齢130年の桧で、構造材は樹齢100年超の大径木を2008年晩秋の新月期に伐採した天然乾燥材です。
(伐採した時の様子はこちらの記事でご覧になっていただけます)
長年京都で数奇屋の仕事に携わってきた大工が構造材を刻み、構造材の緊結には金物を一切用いずに、長ホゾと栓を使って組み上げています。

緩やかな弧を描く日本瓦葺きのムクリ屋根や、無垢の杉板張り+白漆喰仕上げの外壁に、付近を散歩される皆様も現場の様子をしげしげと眺めていかれます。
今回の現場では、玄関の柱に京都らしい面皮柱を用いました。
このお宅のこれまでの工事中の様子はこちら

見学会は終了しました。
たくさんのみなさま、ご来場ありがとうございました。

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京都市・面皮柱と中塗土壁の玄関/木の家、数寄屋、木造専門の東風

京都市内のU様邸では、大工工事も完了し、左官工事が行われています。

U様邸の一般の部屋の壁は、全てほたて漆喰ライトという材料を使って仕上げています。
北海道のホタテの貝殻を砕いたものを原料にした壁材です。

ただ、玄関だけは少し違った材料で仕上げました。

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完全には乾ききっていないので、まだ湿った壁の色になっていますが、左官屋さんといろいろ相談して、ほんまもんの土を塗って仕上げています。

下の写真は壁の仕上材の塗り見本をかなり至近距離で撮影したものです。

右側(緑よりも右)が、現代の和室などで一般的に良く使われているせんいジュラク壁

左側(ガムテープより左)が今回使ったホンマの土です。

どちらも少し表情を出すために、
左官屋さんに頼んで細かいスサを混入してもらっていますが、右のせんいジュラク壁の方がザラザラしていて表面に凹凸があり、左の土壁の方がペタッとしたマットな感じに仕上がっているのがお分かりになると思います。
(下の画像をクリックしてみてもらうと、もう少し拡大できます。)

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今回、U様邸の玄関では、京都らしいしっとりとした雰囲気が出るようにと考えて、四角く製材した角柱ではなく、丸太のような丸みが残った杉の面皮柱(めんかわばしら)と磨き丸太ばかりを使いました。

↓ 磨き丸太と土壁

  丸太の筋のように影が見えるところは柱の表面が凹んでいます。
  これを【絞り(しぼり)】と言いますが、U様邸では
  天然の絞りが
控えめに入った木を選んで使っています。

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  天然の絞りに対して、人造の絞り、というのもあるのですが、
  それを書き始めると長~くなってしまうので今回はやめておきます。

  壁の色にムラがあるのは、乾き始めているところと
  まだ濡れているところがあるためです。 

↓ 面皮柱(めんかわばしら)と土壁

  タテに建っているのが面皮柱です。
  木目(もくめ)が出ているところは、表面を削って平滑に仕上げている【面】の部分
  一方、壁際の木目が無くて少しベージュ色が濃いところは、木の皮をむいただけの【皮】の部分
  1本の柱に面と皮とが共存しているので、面皮柱といいます。

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これらの磨き丸太と面皮柱は、いつもナグリ加工などでお世話になっている、京都の銘木屋/中儀銘木店さんが用意してくれました。
中儀さんの面皮柱は、市場で仕入れてきたものではなく、全て自社の山で生産したものばかりなので、履歴や木の素性、育った環境などもはっきりしているし、よく目が詰んだものばかりなので品(ひん)が良いです。

面皮柱や磨き丸太は、角柱と違って角が立っていないので、室内が柔らかな雰囲気になります。 
 
その面皮柱の繊細な表情を引き立てる壁として、しっとりした雰囲気の土壁を採り合わせたくて、今回は土を塗って仕上げてもらうことをU様にご提案したところ、この組み合わせになったというわけです。

もちろん、少しザラザラしたせんいジュラク壁でもいい雰囲気になるし、実際巷間ではよくやられていますが、土壁のしっとり感は、せんいジュラク壁には出せない良さがあります。

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