京都市U様邸」カテゴリーアーカイブ

京都/和風庭園石畳の敷石(あられこぼし)作業進行中です。

京都市左京区のU様邸にて、外構工事を行っています。
 
造園を手がけてくれているのは宮川庭園の宮川さん。 
庭に敷石を設置する工事の真っ最中です。 
 
自然石の形を活かし組み合わせてつくる敷石は大変地道な作業で、一日中一生懸命やってもなかなか進みません。
これから10日ほどかけて仕上げるそうです。

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低い軒と杉面皮の濡縁の目の前に敷石ができれば、とてもいい雰囲気になりそうです。

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宮川さん。
夏の太陽が照りつける中での作業は大変です。

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今回宮川さんが敷石の材料として選ばれたのは木曽石(きそいし)。
僕も初めて見ましたが、白っぽい石と、表面に溶岩が付着しざっくりした風合いの石とが混じっていて、落ち着いたいい色合いです。

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1日頑張ってもこのくらいしか進みません。根気の要る作業です。

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2人で端から手分けしながら進めてくれています

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同じ日に東風+大工さんでつくった勝手口前の目隠し塀。
お隣の方と視線が合うのを遮るためのもので、耐久性を重視して柱はアルミ、板は吉野の赤杉を使いました。
  


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京都市/和風モダンの木の家外観、庭ができました

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先週末に京都市のU様邸へ打合せで伺ってきました。

ご入居時にはまだ少し時期が早くて植栽が出来ていなかったのですが
11月に入って、植物も根付きやすい時期となったため、無事植栽工事が
完了したので道路から写真を撮ってみました。

2-3年経ったころが楽しみです。

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京都市・北山杉面皮柱と中塗土仕上、間接照明の和風空間/伝統構法の木造建築東風

京都市U様邸で先週竣工写真を撮ってきましたので、そのうちの一部をご紹介します。
うちの優秀なスタッフOさんが毎日大阪から京都へ通い、精魂込めてつくった家です。

東風のFacebookページでも同じ写真を公開しています。
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(うっとおしい勧誘メッセージなどは届きません。笑)
よろしければ「いいね」を押してみてもらえると嬉しいです。

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玄関は杉の面皮柱を使って土壁で仕上げ、京都らしい雰囲気にしてみました。

玄関土間から見た取次部分。天井板は吉野杉の白太小幅板張りで、床板は吉野杉の赤身を使っています。
壁は京都産の土で切り返し仕上げです。

照明は写真に写っている間接照明のみで、天井面には一切器具をつけていないのですが、クライアントのU様も
「思ったより随分明るいんですね」
と仰っていたほど。
適度な明るさにしています。

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玄関を室内の別の角度から見たところ。
手前の襖は京唐紙の一分筋(いちぶすじ)という文様の紙を使って坊主襖仕立てにしたもので、引き手は竹製のものを使っています。

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リビング内観。正面棚の向こう側がキッチンです。

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リビングを逆方向から見返したところ。
吹抜けに架かる丸太梁は桧を八角形に削り出したものです。
床板は吉野杉で壁はホタテ漆喰塗り仕上げ。

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キッチン全景(と言ってもキッチン本体が見えませんが・・・)
食器棚や家電棚など、棚類の面材は全てシナ合板でつくっています。

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2階の個室内観。
天井は小屋組みをそのまま見せて仕上げています。

外観はまだ撮影できていません。

夜景がかなりいい感じなので早く撮ってきたいのですが、植栽が終わってからかな。
11月の中旬あたりまでお待ち下さい。

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玄関のなぐり式台×北山杉の磨き丸太/京都・数寄屋住宅、伝統構法の東風

今週末(10/6-7)に完成見学会を開催させて頂く京都のお宅から、今日は玄関の式台と磨き丸太の写真をご紹介します。

玄関土間からリビングまでを見通すとこんな感じ。
右上に見えているのは、間接照明のボックスです。
玄関の照明はこの間接照明のアッパーライトのみで、器具は一切見えないようにしています。
式台は和歌山県産の杉をつかっています。
北斜面で育った木なので、年輪が詰まっていて端正な顔立ちをしています。
式台は京都の原田さんという職人さんが、蛤刃のちょうな(刃先が弧を描くように少し丸くなっている刃です)で化粧なぐり加工をしてくれたものです。
式台の左奥に見えている柱は、京都北山産の杉磨き丸太。
控えめな天然入絞丸太です。
丸太の話は次の写真で。

壁を塗りたての時に撮った丸太の写真です。

磨き丸太は京都北山産で、いつもお世話になっている中儀銘木店さんがつくったもの。

筋状に入った柱表面の凹みを【絞り】といいますが、特に深く鋭く入った筋をエクボ(笑窪)と呼びます。

(右下にあるのがエクボ)
エクボは欠点のように捉える方もいらっしゃるでしょうが、僕の師匠は、エクボがあるものを好んで使いました。
理由は
「床柱や玄関の丸太にはエクボがあった方がいい。
 お客様を笑顔で迎えてくれるから」
というものです。
僕もそういう気持ちを大事にしたいと思っています。

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京都市・吹抜けと華奢なリビング階段/和風木の家、伝統構法の東風

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上の写真は、今週末(2012/10/06-07)に京都市左京区で完成見学会を開催させて頂く予定の、U様邸階段です。

納まり図を描くのも、実際つくるのにも手間がかかりましたが、なかなかいい感じの階段に仕上がりました。

材料はうちのカントクが美観にこだわったおかげで、これだけ華奢なのにオール杉 ♪
バキっと折れそうな感じに見えますが、実際触るとかなりしっかりしてます。
現場でじっくりご覧下さい。

この階段はリビングのど真ん中に面しているので、2階へ登る時は大黒柱に向かって登っていき、2階から降りてくる時は大黒柱のまわりを回って降りてくるような感じになっています。

この大黒柱は、2008年に静岡で伐採した桧。
8寸角で棟木まで伸びてます。

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京都市・面皮柱と中塗土壁の玄関/木の家、数寄屋、木造専門の東風

京都市内のU様邸では、大工工事も完了し、左官工事が行われています。

U様邸の一般の部屋の壁は、全てほたて漆喰ライトという材料を使って仕上げています。
北海道のホタテの貝殻を砕いたものを原料にした壁材です。

ただ、玄関だけは少し違った材料で仕上げました。

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完全には乾ききっていないので、まだ湿った壁の色になっていますが、左官屋さんといろいろ相談して、ほんまもんの土を塗って仕上げています。

下の写真は壁の仕上材の塗り見本をかなり至近距離で撮影したものです。

右側(緑よりも右)が、現代の和室などで一般的に良く使われているせんいジュラク壁

左側(ガムテープより左)が今回使ったホンマの土です。

どちらも少し表情を出すために、
左官屋さんに頼んで細かいスサを混入してもらっていますが、右のせんいジュラク壁の方がザラザラしていて表面に凹凸があり、左の土壁の方がペタッとしたマットな感じに仕上がっているのがお分かりになると思います。
(下の画像をクリックしてみてもらうと、もう少し拡大できます。)

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今回、U様邸の玄関では、京都らしいしっとりとした雰囲気が出るようにと考えて、四角く製材した角柱ではなく、丸太のような丸みが残った杉の面皮柱(めんかわばしら)と磨き丸太ばかりを使いました。

↓ 磨き丸太と土壁

  丸太の筋のように影が見えるところは柱の表面が凹んでいます。
  これを【絞り(しぼり)】と言いますが、U様邸では
  天然の絞りが
控えめに入った木を選んで使っています。

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  天然の絞りに対して、人造の絞り、というのもあるのですが、
  それを書き始めると長~くなってしまうので今回はやめておきます。

  壁の色にムラがあるのは、乾き始めているところと
  まだ濡れているところがあるためです。 

↓ 面皮柱(めんかわばしら)と土壁

  タテに建っているのが面皮柱です。
  木目(もくめ)が出ているところは、表面を削って平滑に仕上げている【面】の部分
  一方、壁際の木目が無くて少しベージュ色が濃いところは、木の皮をむいただけの【皮】の部分
  1本の柱に面と皮とが共存しているので、面皮柱といいます。

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これらの磨き丸太と面皮柱は、いつもナグリ加工などでお世話になっている、京都の銘木屋/中儀銘木店さんが用意してくれました。
中儀さんの面皮柱は、市場で仕入れてきたものではなく、全て自社の山で生産したものばかりなので、履歴や木の素性、育った環境などもはっきりしているし、よく目が詰んだものばかりなので品(ひん)が良いです。

面皮柱や磨き丸太は、角柱と違って角が立っていないので、室内が柔らかな雰囲気になります。 
 
その面皮柱の繊細な表情を引き立てる壁として、しっとりした雰囲気の土壁を採り合わせたくて、今回は土を塗って仕上げてもらうことをU様にご提案したところ、この組み合わせになったというわけです。

もちろん、少しザラザラしたせんいジュラク壁でもいい雰囲気になるし、実際巷間ではよくやられていますが、土壁のしっとり感は、せんいジュラク壁には出せない良さがあります。

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京都市・木製曲がり階段と太い梁/和風モダン、木造専門の建築家・東風

今日からついに8月ですね。
毎日強烈な暑さが続いています。

外でお仕事されている、交通整理の方や、工事関係者の方、始終走り回らないといけない宅配・郵便の方々などを見かけるにつけ、本当に頭が下がる思いです。
みなさま、体調を崩されませぬよう、暑さ対策を充分になさって下さい。

僕も外で体を動かして仕事をする時は、必ず長袖を着たり、頭に濡れタオルを巻いたりして気をつけています。
ほんのちょっとの注意で、おどろくほど疲れが違うので対策は重要ですね。

さて、ご報告が遅くなってしまいましたが、先月下旬に尼崎市内で完成見学会を開催させて頂きました。
当日現場へご来場頂いたみなさま、開催を快諾して下さったH様、本当にありがとうございました。

「すごく木の香りがしますね」
「居心地が良くて、つい長居してしまいました」
「(周辺の町並みと比べて)ここだけ雰囲気が違いますね」

などなど、みなさまからお褒めの言葉も頂き、大変嬉しく感じております。

ところで。

京都市内で工事が進んでいるU様邸では、内装の大工工事が完成に近づいてきております。 

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↑ リビング上部吹抜けの小屋組み 
  いつも通り天井は張らず、小屋組みの構造材をそのまま見せて仕上げます。
  断熱材はこのもう一層上にしっかり入っていますから安心です。
  昨日も最も暑い時間帯にこの家の2階で図面を描いていたのですが
  風も抜けるせいか、暑くは感じませんでした。

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↑ 1階玄関からリビングの方向を見たところ
  手前の上部に写っている斜めの板張りの天井が玄関の天井板です。
  後姿の大工さんの頭上に緩やかに登っている丸太梁は、
  リビングと吹抜けに架かる、桧の丸太です。

  写真を見ていただければお分かりかと思いますが
  この家はものすごく軒を低くして作っています。
  しっとりとして居心地の良い、落ち着く空間に仕上げるために
  東風では建物の高さや軒の高さは、できる限り低くします。
  

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↑ リビングに架かる階段も、ほぼ形が見えてきました。
  軽やかな雰囲気に見せるために、各部材を小さく
  したいのですが、あまり小さくしすぎると強度が確保できない
  というところで、現場担当の当方スタッフや大工さんとも
  何度も詳細に検討してこの形になりました。

  写真では雰囲気まで伝えきれないのが残念ですが、
  現場のみなさんが力を結集してくれたおかげで、
  とてもいい階段に仕上がりそうです。

階段の形は、どこの現場でも特に気を使います。

 ○ 決してこれ見よがしなデザインにならないように。
 ○  でも、「この階段、きれいね~」と感じて頂けるように。
 ○  安心して昇り降りしていただけるように。

ということを考えながら、家の中での位置や全体の
プロポーションなどから樹種・寸法を決めていきますが
出来上がるまでは、
「ちゃんと思ったように仕上がるかなぁ・・・」
と実は毎回心配です。

でも毎回、現場のみなさまのおかげで、問題なく
きれいに仕上がって一安心、という結果に落ち着きます。
いつもありがとうございます。

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京都市・杉赤身の階段/数寄屋、和風、伝統工法、木造建築 東風

6月に上棟した京都市U様邸新築工事現場では、内装工事が急ピッチで進んでいます。

今回の現場では、大工の鮫島さんから
「構造材の刻みを行った後、上棟までに全ての内装部材の加工もあらかじめ済ませてしまう」
と提案があり、いつもと違うやり方でやってみたのですが、これが功を奏して現場の進み具合が通常よりもかなり早いです。

今後はこのやり方で行こうかと思うのですが、その反面、現場内には材料が山積みです(苦笑)。

↓ 2階の床板を張る、鮫島稔さん。
  今回の床板はいつも通り、杉板厚み35mmの本実加工した無垢フローリングです。

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階段の段板は、巾240mm× 厚み40mmの杉1枚板です。
赤身の張った、きれいな板です。

↓ 若手大工の井野さん。
  このときは書斎入口の建具枠と壁下地を起こすところでした。

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↓ 下の画像はリビングに面したL型の階段設置中の写真です。
  材料は全て杉を使っています。

  杉の中でも赤身が張った大径木から採った材料を使っており、
  杉独特の穏やかでかつメリハリのある木目が美しく見えるように
  と配慮したデザインにしています。

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この階段は、U様邸の中でも象徴的な存在になりそうです。
少し先になりますが、また完成したら画像をお届けします。
どうぞお楽しみに。

↓ 階段部材の刻み・加工から設置までは、全て大工の鮫島透さん
  が手がけてくれました。

  下の画像は、階段の側桁を設置しようとしているところです。

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今日は尼崎で見学会の最終日です。

午後からは、にわか雨の予報。
昨日も昼過ぎにざっと強く降ってくれたおかげで、大変過ごしやすくなりました。
毎日夕方に降ってくれるといいんですけどね(笑)。

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京都市・玄関式台ちょうなで名栗加工/和風、数寄屋、伝統構法の木造建築東風

京都市左京区内で工事中のU様邸・玄関の式台に使うための材料に、いつもの原田さんに化粧なぐり加工を施してもらいました。

クライアントのU様にも立ち会ってお見せしたかったので、原田さんには1時間ほどかけて上京区にある中儀
(なかぎ) 銘木店さんへ来て頂きました。

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手を下す前に、材料をじっと見つめる原田さん。

この板は和歌山県産の杉の板です。
一番玉(木の一番根っこ)の原木から採りました。
北斜面に生えていた木なので目(=年輪)が詰んでいて、杢が中心部にぎゅっと集約されたきれいな板です。

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写真奥でチョウナを振り降ろしているのが原田さん。
手前で板を抑え付けているのは、中儀銘木店の小西さんです。

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なぐり加工が完了した時の状態です。
今回は板の見付部分
(画像で言うと右端部)は、なぐってしまわずに皮付きの状態で磨き仕上としました。

7/21(土)-22(日)の2日間、尼崎市にて完成見学会を開催します。
下の画像は、リビング上部吹抜けにかかる丸太梁と手摺の工事中の様子です。

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見学会の詳細についてはこちらをご覧下さい。
たくさんのみなさまのご来場、お待ちしております。

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京都で手刻みの真っ最中

京都市・U様邸の加工場では、構造材の刻みが進んでいます。

今回大工工事を引き受けてくださったのは、京都で長年数奇屋の仕事に数多く携わってこられた鮫島さん。
鮫島さんとは、僕が京都で勤めていた鈴木工務店でご一緒させてもらったご縁です。
数年前に建てた京都市の石場建て木造住宅・N様邸でも、現場の大工工事は鮫島さんが手がけてくださいました。

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上のお二人が鮫島さんご兄弟。
お二人ともとっても腕の立つ大工さんです。

上の写真は、2本の梁をつなぎ合わせる継ぎ手の加工ができたので、仮に合わせてみているところ。
金輪継ぎ(かなわつぎ)という継ぎ方を追っかけ大栓継ぎ風にアレンジした形にしています。
(鮫島さんが考えました)
構造的にはこれでも充分な強度がありますが、細部がピシッと納まっていないので
もう少し手直ししよう(1ミリ以下)、というような話し合いをしているところを横から撮ったものです。
 
下の写真はその継ぎ手をばらしたところで撮った写真です。 

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下の写真は、土台を刻む鮫島稔(弟)さん。

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端で見ていると、なにげなくスイスイ~と作業が進んでいくように見えます。
そこがすごいんですよね。

下の写真は鮫島透(兄)さんが柱を刻んでいるところです。 

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加工場の一番奥で刻んでいるので、暗くてぶれてしまっています。
すみません。
力を入れずに、刃物の切れ味に任せて刻んでいる様子がよく判りました。

次の写真は、若手大工・井野さんです。 

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2階床梁の刻みをしているところ。
 
彼の刃物の切れ味は素晴らしいです。
傍らで木を削る音を聞いているとよく判ります。
 

下の2枚は加工が済んだ後の材料の写真です。
3人で進めているので(かつ大工の腕が良いので)
かなり早いスピードで進んでいます。

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通し柱と2階床梁との仕口(しくち)部分です。
雇い臍(やといほぞ)+車知栓継ぎ(しゃちせんつぎ)の形です。

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材料はもちろん、東風で独自に伐採・製材し、3年かけて天然乾燥させた静岡の杉と桧です。
樹齢は100年~140年、北向き斜面で育った、大変目(年輪)が詰んで赤身の張ったいい木です。

材料は静岡の鈴木林業さんが出材してくれ、製材を静岡の杉山製材所さんが手掛けてくれました。

先ほども書きましたが、刻んでいる大工の傍らで

鉋や鑿(のみ)で木を削る音を聞いていると、とても
心地よい音がします。
 
刃物が切れないと心地よい音はしません。
また人工乾燥材ではいい音が出ませんし、
表面もきれいに仕上がりません。

何度も何度も山へ行って、自社で独自に原木を購入し、製材→ストック→ゆっくり自然乾燥させて使うまでには、長い時間がかかります。

今回使ってもらっている木も、実は2008年の11月に伐採した木です。
そのときの記事はこちら → 2008静岡 新月伐採

途中で使えなくなってしまう木も出てきますし、これまでもいろんな失敗をしたりして、かなり多額の投資もしてきていますが、こうやってようやく木が日の目を見る機会に出会えると、とってもうれしいです。

あまり大きい声では言えませんが、東風のこの木材は今はまだかなりお買い得の値段で提供しています。
あと1-2年したら、今よりグレードも上がりますが、価格も上がりますよ。

実は今まで東風の木で家を作ってこられたクライアントのみなさまは、大変オトクだったんです。

 あなたはどちらが好きですか?
 30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
 「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2212年に言ってもらえる家