投稿者「mokuzo_architect」のアーカイブ

お知らせ/ブログの引越しを進めています

いつも木造建築家のヒトリゴトを観に来て頂き、ありがとうございます。

月日の経つのは早いもので、このブログを書き始めてから8年半が過ぎました。
最初の投稿は2004年12月です。

このブログはlivedoorさんの場所をお借りして書いてきましたが、今後は東風で運用している独自ドメインの中に設置した分野別の専門ブログに引越しをしていく予定です。

 伝統構法・原木・伐採などに関する記事 → 東風の伝統構法専用ブログ
  
 民家再生・リフォームなどに関する記事 →  民家再生とリフォーム・改修工事 専用ブログ

記事が800件もあるので、引越しも大変です。

今後少しずつ進めていきますが、今後の新しい記事は上記のブログに投稿していきますので、ブックマークをし直していただけるとありがたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

木造建築 東風  代表 / 佐藤仁

今月製材する100年生の国産杉原木

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7月に製材する予定の原木です。

和歌山県田辺市の北西向き斜面に生えていた樹齢100年生の杉。
製材所との日程が合えば希望者には見学して頂くこともできるかも・・・なんて考えていますが、製材見たい方いらっしゃいますか?
製材所は奈良県桜井市にあります。

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外壁和風モダン杉板張りの木の家&ビヨウヤナギ

日曜日に、神戸市北区のS様宅へ打合せに行ってきました。
夏休み中に子供室を3部屋増床する予定で、その打合せ。

時節柄、ビヨウヤナギがきれいに咲いていました。
下の写真の黄色い花がビヨウヤナギです。 

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このビヨウヤナギは、北面擁壁からお子様が落下しないようにと、スケスケの手摺と組み合わせて足元を保護するために植えたものですが、竣工後5年経ってようやく落下防止機能を果たしてくれるくらいに育ってくれました。

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京都/和風庭園石畳の敷石(あられこぼし)作業進行中です。

京都市左京区のU様邸にて、外構工事を行っています。
 
造園を手がけてくれているのは宮川庭園の宮川さん。 
庭に敷石を設置する工事の真っ最中です。 
 
自然石の形を活かし組み合わせてつくる敷石は大変地道な作業で、一日中一生懸命やってもなかなか進みません。
これから10日ほどかけて仕上げるそうです。

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低い軒と杉面皮の濡縁の目の前に敷石ができれば、とてもいい雰囲気になりそうです。

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宮川さん。
夏の太陽が照りつける中での作業は大変です。

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今回宮川さんが敷石の材料として選ばれたのは木曽石(きそいし)。
僕も初めて見ましたが、白っぽい石と、表面に溶岩が付着しざっくりした風合いの石とが混じっていて、落ち着いたいい色合いです。

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1日頑張ってもこのくらいしか進みません。根気の要る作業です。

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2人で端から手分けしながら進めてくれています

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同じ日に東風+大工さんでつくった勝手口前の目隠し塀。
お隣の方と視線が合うのを遮るためのもので、耐久性を重視して柱はアルミ、板は吉野の赤杉を使いました。
  


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和歌山県の100年生の杉 旬切り&葉がらし乾燥済み

5/13(月)に急遽和歌山県田辺市へ行ってきました。
昨年秋に伐採を依頼していた杉の原木の造材が出来上がり、納品目前だというので現場を確認しに行ったのです。

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今回の木は樹齢約100年生の杉です。
2012年11月頃に伐採を始め、約4ヶ月葉枯らしさせた木ばかりです。

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西北向きの斜面に生えていた木ですが、この目の詰まり方、もう最高です♪
今回伐採して下さったのは、吉野で長年林業を手がけてこられた福本林業の福本様。
「ここの木はいいですわ。
 吉野よりもいいくらいや」
と絶賛するだけあって、もんのすご~くいい原木でした。

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伐採現場へと登る山道の途中でちらほらと目にした実生(みしょう)の杉の芽。
こんなに小さいんですよ。

無事大木に育つかどうかは、これから迫り来る厳しい試練を乗り越えられるかどうかにかかっています。
がんばれ~!と声を掛けておきました。

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架線を張った出材現場。
今回の現場はキャレージで出材していました。
標高は約450~500mといったところです。

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伐採された株越しに見る、架線を張った谷

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針葉樹を燃やせる薪ストーブの燃料に国産杉桧端材

週末は薪ストーブ周辺の工事のため、昨年夏に竣工した京都市のU様邸へ行っていました。
雨に打たれて新緑のもみじがとてもきれいだったので写真を撮ってきました。

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白漆喰と瓦、杉板ともみじ。
ちょうど雨が降った後だったので、しっとりとした雰囲気が出ていました。

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玄関前のポーチから庭に入る枝折戸越しに見たもみじ。
竣工してまだ半年しか経っていないので、竹垣の竹にも青さが残っていて新鮮です。

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このお宅の暖房は薪ストーブです。
東風では現場で出た端材は全て薪ストーブユーザーのお客様宅へ差し上げています。

せっかく大事に天然乾燥させてつくった木材なので、最後の一片まで有効に使わないと木に申訳ないですからね。
東風ではお客様に針葉樹も安心してガンガン燃やせる、Hampton社製の薪ストーブをお薦めしているのですが、 こうやって木材を最後の最後まで使ってあげられれば、お客様も、林業家も、木も喜んでくれますよね。

 
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天然林ツアー2013.04@静岡

4/20(土)に静岡市葵区梅ヶ島にて、天然林の中を歩くツアーを行いました。

天候もあまり優れず、寒くて標高が高すぎて新緑が出ていなかったのが残念でしたが、霧がでてとても幻想的な雰囲気でした。

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静岡市安倍川筋の最奥、梅ヶ島温泉で天然林ツアーをスタート。

最初に林業家から概要説明を行いました。

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引率・案内をして下さった、梅ヶ島在住の林業家。
鈴木氏と森氏。

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参加者のみなさんへ、林業家から森の説明が始まりました。

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安倍川源流域のサカサ川。
この沢伝いに歩いていきます。
源流域ならでは、水流が少なく優しい水音がとっても心地よかった。

 

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森の要所でいろんなことを参加者の皆さんに話してくれる林業家の鈴木氏。
 
木のこと、動物たちの痕、雨と地表の関係、市民に水を供給する山の力など、初めて耳にする説明に、みなさん興味津々でした。

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これぞ天然林。
生命を終えた樹齢数百年の巨木が自然に倒れ、朽ち果てるまでそこに残って森を更新していきます。

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そこかしこに残る自然倒木。
ここからまた新しい生命が生まれます。
このサイクルを倒木更新といいます。

 

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すごい根曲がり・・・。

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斜面に横たわる倒木が森に新たな空隙をつくり、そこからこぼれた光が地表へ届くことで新たな生命が生まれる。
そのサイクルを説明する林業家の話に、みなさん感心されて聞き入っていました。

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山梨県と静岡県の県境となる安倍峠付近に広がる、オオイタヤメイゲツの純林。

聞きなれないオオイタヤメイゲツというのは樹種名で、漢字で書くと大板屋名月だそうです。
カエデ属カエデ科の木。

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みんなで大切に守っていきたいのですが、残念ながらゴミもちらほら落ちていました。

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オオイタヤメイゲツの次に多かったのがブナ。

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立ち枯れた2本の木。
いつしかこれらの木も倒れて、新たな生命の礎をなっていくのでしょう。

天候にはあまり恵まれず、まだ新緑も芽吹いていないのが残念でしたが、天然林に入って現地で林業家の説明を聞いて森を感じるというツアーを、みなさん楽しんで下さったようで少し安心しました。

今度はもっといい時期にやるのでぜひおいで下さい。

 あなたはどちらが好きですか?
 30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
 「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2213年に言ってもらえる家 

天然林のイメージ

4/20(土)に静岡市内の北端部に天然林を感じに行くツアーを開催します。
(目下募集受付中)

主催は日本民家再生協会で、東風のスタッフや懇意にしている地元の林業家が運営のサポートを行います。
定員まであと7-8名となりました。

天然林ってどんなところ?
何が観られるの?

って、言葉を重ねても良くわからないですよね?
そこで、これまでに天然林で撮ってきた写真をアップしてみました。
(撮影地/長野県水木沢天然林、奈良県春日山原生林、秋田県白神山地)

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こんな風景の中に身を置いて、風の音を感じていると、脳波が明らかに変わります。
標高1700mまで登るので、山桜も楽しめるかな?というのが僕の密かな楽しみ。
もしよろしければ、東風日本民家再生協会までお申込み下さい。

開催日は4/20(土)です。

4/14(日)兵庫県丹波市で再生古民家の完成見学会を開催します

兵庫県丹波市において昨年から工事を進めてきた、H様 + Y様邸2世帯住宅となる、築80年古民家再生工事が完成しました。

建築主様のご厚意により、完成見学会を開催させて頂けることになりましたのでご案内致します。

施工は(有)すぎもと工務店様が手がけて下さいました。

こちらのお宅の再生工事前の課題は、以下のようなものでした。

 ● 親世帯と子世帯が同居できる間取りにしたい

 ● 冬は寒く、暗い室内を、暖かく・明るく快適に過ごせるようにしたい

 ● 築後80年を経過した家を、これからも長く住み続けられるように手入れをしたい
   (耐震補強・通風・湿気の問題など)

お父様と息子様はお二人とも農家。
生活と農が密接に結びついているご家庭です。

今回の再生工事にあたって、上記の課題は以下のように改善しました

 ○ これまでは居室として使えなかった2階の断熱性能を高めて
   居住性を改善し、2階全域を子世帯の生活空間とする

 ○ 大型の薪ストーブを導入し、主な生活空間の2/3を 1台で
   暖めることで、厳しい冬を快適に過ごせるようにする

 ○ 傷んでいた構造部材は補強・入替を行い、土壁を増設し、
   耐震性能を向上

何点か写真をご用意しましたのでご覧下さい。

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建物外観/外壁は杉板を新たに張り替え、
開口部にはアルミサッシ(ペアガラス)を設置しました

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2階居室/天井が低くて圧迫感のあった2階の納戸は、
天井を取り払って開放的にし、屋根下に遮熱層を設けて
快適な温熱環境を実現しました

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家族全員が集う居間は間接照明を設置して
温かな雰囲気に仕上げました

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洗面化粧台は、木とタイルでかわいい感じにつくりました

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玄関土間に大型の薪ストーブを設置しました。
これ1台で家の約2/3が快適に温まります

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床板には杉の厚板(30mm)を使用しています
見学会当日は、住まい手であるY様ご夫妻から、
住み心地や再生工事前後での生活の変化などについて、
直接お話を伺うことができる大変貴重な機会です。

すでに建物内では建築主様の新生活が始まっているため、
1時間あたり1組限定で見学して頂きます。

先着順で定員(8組)に達し次第、受付を締め切らせて
頂きますので、どうぞお早めにお申込み下さい。
(完全予約制です)

【開催日時】 4/14(日) 10:00-17:00
        (最終組入場16:00)
       お申込の際、来場希望時間を必ずご記入下さい
       
【開催場所】 兵庫県丹波市内
       ※お申込頂いた方に住所をお送りします

お申し込みはこちらのページからお願いします。

4/20(土)、静岡市葵区で標高1700mの天然林を全身で感じるためのツアーを行います。
地元の林業家に案内して頂き、森の中の植物や生態系のことなど、
いろんな話を聴きながら、1日森の中を歩いて標高1700mの天然林
を目指します。

天然林の中に身をおいてみて初めてわかる素晴らしい感覚を、
ぜひ体感していただきたいと思って企画しました。
下の写真は、ブナの木立を見上げたものです。

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こんな景色を観に行きたい方はこちらからアクセスしてみて下さい。

雑誌・チルチンびと最新刊に掲載して頂きました

昨日3.11は東日本大震災が起こった日。
もう2年も経つのですね。

被災され、今なお大変な思いをされて毎日を過ごされている方々へは心よりお見舞いを、
そして残念ながら命を落とされた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

昨日、風土社さまより出版された雑誌・チルチンびと 75号の中で、木造建築 東風を採り上げていただきました。

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今回採り上げていただいたのは、東風スタッフのOさんがチルチンびと編集部様にあてて、東風の資料を送ってみてくれたことがきっかけでした。

『Architect 各地で活躍中の建築家』 というコーナーの中で、205ページを1ページ使って、東風で設計させて頂いた淡路島のT様邸・古民家再生工事についての記事を掲載して頂いております。

もしよろしければ、書店などで手にとってご覧になっていただければありがたく思います。
快く掲載のご了解を頂きましたT様、ならびに風土社の佐藤様、ありがとうございました。

4/20(土)、静岡市葵区で標高1700mの天然林を全身で感じるためのツアーを行います。
地元の林業家に案内して頂き、森の中の植物や生態系のことなど、いろんな話を聴きながら、1日森の中を歩いて標高1700mの天然林を目指します。

天然林の中に身をおいてみて初めてわかる素晴らしい感覚を、ぜひ体感していただきたいと思って企画しました。
下の写真は、ブナの天然林で撮ったもので、高齢のブナが立ち枯れた写真です。

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こんな景色を観に行きたい方はこちらからアクセスしてみて下さい。