京都市・U様邸の加工場では、構造材の刻みが進んでいます。
今回大工工事を引き受けてくださったのは、京都で長年数奇屋の仕事に数多く携わってこられた鮫島さん。
鮫島さんとは、僕が京都で勤めていた鈴木工務店でご一緒させてもらったご縁です。
数年前に建てた京都市の石場建て木造住宅・N様邸でも、現場の大工工事は鮫島さんが手がけてくださいました。
上のお二人が鮫島さんご兄弟。
お二人ともとっても腕の立つ大工さんです。
下の写真はその継ぎ手をばらしたところで撮った写真です。
下の写真は、土台を刻む鮫島稔(弟)さん。
端で見ていると、なにげなくスイスイ~と作業が進んでいくように見えます。
そこがすごいんですよね。
下の写真は鮫島透(兄)さんが柱を刻んでいるところです。
次の写真は、若手大工・井野さんです。
材料はもちろん、東風で独自に伐採・製材し、3年かけて天然乾燥させた静岡の杉と桧です。
樹齢は100年~140年、北向き斜面で育った、大変目(年輪)が詰んで赤身の張ったいい木です。
材料は静岡の鈴木林業さんが出材してくれ、製材を静岡の杉山製材所さんが手掛けてくれました。
先ほども書きましたが、刻んでいる大工の傍らで
何度も何度も山へ行って、自社で独自に原木を購入し、製材→ストック→ゆっくり自然乾燥させて使うまでには、長い時間がかかります。
今回使ってもらっている木も、実は2008年の11月に伐採した木です。
そのときの記事はこちら → 2008静岡 新月伐採
途中で使えなくなってしまう木も出てきますし、これまでもいろんな失敗をしたりして、かなり多額の投資もしてきていますが、こうやってようやく木が日の目を見る機会に出会えると、とってもうれしいです。
あまり大きい声では言えませんが、東風のこの木材は今はまだかなりお買い得の値段で提供しています。
あと1-2年したら、今よりグレードも上がりますが、価格も上がりますよ。
実は今まで東風の木で家を作ってこられたクライアントのみなさまは、大変オトクだったんです。
あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2212年に言ってもらえる家
大工さんが刻むのに刻みやすい含水率は30%前後だそうですね。
しかし、含水率30%を来るあたりから「ねじれ」「反り」「割れ」などの
変形が起き始めるそうですね。それを計算して刻むのですから大工さんは
すごいですね。
門間さん、コメントありがとうございます。
そうなんですよ。
あまり乾燥しすぎると材料を仕上げるのに大変なんですが、かといってボトボトだと後で痩せて空いてきます。
木に割れが入っているかどうかを観れば、この木の含水率は30%あたり(またはそれ以下)にきているかどうか、という判断がおよそつきます。
こんにちは。ブログの写真を見ていて、とてもよい木の香りが伝わってきました。
突然でたいへん恐縮なのですが、質問させて頂きたくコメントしました。カナダから訪ねてくるゲストで、日本の伝統的な建築構法(特に梁のつなぎ目)を是非とも見学したいと言われています。あちらこちらとネットで調べているうちにこちらに辿り着きました。もし、お時間がおありでご存知であれば、教えて頂けないでしょうか?場所は京都、大阪、神戸周辺で、時期は11月下旬から12月上旬の来日となります。