先週、神戸市 I 様邸の現場へ桧の床板を搬入しました。
この床板は、昨年の11月の新月期に和歌山で伐採した桧を製材し、製作したものです。
伐採してから製品になるまでは半年かかっていますが、人工乾燥は施していません。
杉だと半年では使えませんが、桧なら半年でも大丈夫だろうとの見込みで桧にしました。
上の写真にも写っていますが、7.5寸幅(225mm)の幅広の床板から、3.5寸幅(105mm)の狭いものまで、いろいろな幅に仕上げてあります。
本当は、一種類の幅にして揃えてしまった方が加工賃などは安くつくのですが、せっかく大きな木なのに小さな板幅に落としてしまうのはあまりにもったいないし、90年かけてここまで育ってくれた木に対しても失礼だと思い、様々な幅の床板に仕上げてもらいました。
もともと林業家の方が山の中から吟味して出して下さった木なので、節はありますが、とても素直で真っ直ぐなおとなしい木です。
既製のフローリングとは全然違う仕上がりになると思いますが、張り上がりが今からとても楽しみです。
すごく香りが強いのを写真でお伝えできないのが残念ですが、やはり桧の香りはいいですねぇ~。
杉には杉の良さが、桧には桧のよさがあります。