先日、クライアントのN様(京都市) より大変嬉しい申し入れがありました。
静岡へ植樹に行き、伐採して使わせてもらった木を90年前に植えてくれた林業家のお墓参りをしたい
というものです。
もう僕は、この知らせを受けた時にいたく感動しました。
N様のお宅 は2010年3月に完成しました。
2007年に設計に着手し、N様はその年の秋に静岡へまで90年生の杉の伐採立会いに来られました。
その後伐採した木材はゆっくり自然乾燥させ、工事は2009年から2010年にかけて約1年間かけて行いました。
伐採し、家が完成したら普通はそこで終わりです。
しかし、家に住み始めてからしばらく経って、再び林産地へ足を運んで苗木を植えて下さる。
これは素晴らしいことだと思うと同時に、やはり家をつくるという一連の流れの中では、本来こうあるべきだろうという気持ちも自分の中で芽生えてきました。
N様のおかげです。
もともとこの話は、木材を提供してくれた林業家からN様への
「今年でなくてもいいですから、春になったら山へ木を植えに来ませんか?」
というお誘いから始まったことです。
僕もこれまで伐採や製材にはしょっちゅう立ち会ってきましたが、よく考えてみると植樹を行ったことがありません。
恥ずかしい限りです。
木を伐採し使わせてもらったら、今度は苗木を植えに山へ行く。
そうやって新しい命を育み、次代につなげる。
これからは東風では当たり前のこととして毎年取り組んでいこうと思います。
今回の植樹は今月末に静岡市内で行いますが、林業家のご協力が頂ければ、近畿圏でも行いたいと思っています。
N様、お申し出て下さり、本当にありがとうございました。
ステキなお話、ありがとうございます。めぐりあった縁を育てていくような人生を送りたいな、と思いました。
とんぼさん、いつもコメントありがとうございます。
共感して頂けてこちらもうれしいです。
行ってきたらまたブログでご報告しますね。
どうぞお楽しみに。