今朝、定期購読している雑誌を読んでいたところ、中国の古典・『大学』にある言葉として、
「物に本末あり、事に終始有り。
先後するところを知れば、則ち道に近し」
を引き合いに出された巻頭文があり、感慨深くなりました。
これから書くことは上記の巻頭文とは趣旨が違いますが、僕がこれを読んで考えたことです。
本を元と置き換えると、元(もと)と末(すえ)ということになります。
木を使う上で、これはものすごく大切なことです。
元とは根元のことであり、末とは枝葉のこと・天に伸びる樹頭方向のことです。
柱を立てるときには、必ず元(根元)を床方向に、末(すえ)を天井方向に向けて使います。
梁などの横架材になると、元末をどのように向けて使うか?は人によって様々な考え方があるようです。
今ここでは書きませんが、僕には僕の確固たる信念があります。
元と末。
これがひっくり返ると本末転倒ということになるんだなぁ、と。
そんなことを朝から考えました。