先日、貴重なものを頂きました。
下の写真の通り、古い竹です。
まずは画像でご覧下さい。
この竹は古い蔵の改修工事に際して、土壁の中から採り出された物です。
蔵をアトリエとして使われている方が、壁に窓を増設したいとのことで土壁の一部を切り取られたのですが、その部分から出てきました。
写真でうまく伝わるかどうかわかりませんが、実物を見るととても艶々していて、微塵も古さを感じさせません。
しかし何と!これは、150年前の竹だというのです。
しかもずっと土壁の中に埋まっていたもの。
ビックリしますよね。
古い建物を解体すると、土壁の中から下地材としての竹や藁縄が出てきます。
建物によっては、その下地の竹がもうボロボロになっていて、ゴミとして処分するしかないようなケースも結構あります。
その一方で、200年以上経った土壁の中から出てきた竹であっても、これと全く同じように艶々としていて、伐ってから10年くらいしか経っていないんじゃないか?と錯覚するような竹が出てくることもあります。
(以前、広島でもそのような下地竹を見せて頂きました)
この竹のように150年以上経っても艶々としてきれいな竹と
数十年しか経っていないのにボロボロになってしまう竹。
一体どこが違うのでしょうか?
僕はきっと伐採時期の違いによるものだろうと思っています。
竹は木材以上に虫が入りやすく、伐採に適した時期は短いとされています。
今年もそろそろ伐採の時期が近づいてきました。
10月には北摂で桧の伐採を計画中です。