明石市K邸では屋根工事が進んでいます。
週末には瓦屋さんが屋根を葺きに来てくれました。
今回はよく見る波型の日本瓦ではなく、平板瓦という平たい瓦を葺きます。
平板瓦は通常の日本瓦と比べて、棟やケラバなどの納まりが若干異なります。
材質は陶器製で、釉薬がかかっています。
瓦は下葺き材(今回はゴムアス系ルーフィングを使用しています)を葺き、瓦桟を打ったら、まず最初に全ての地瓦を屋根の上に載せます。
こうして屋根に荷重をかけると、下で荷重を支えている梁などに負荷がかかって場所によっては微妙に下がってきたりすることもあります。
そうやって下がってきたのを見極めてから内法鴨居を取り付けないと、あとで引戸が突っ張って動かなくなる、なんてこともあるようです。
上の写真は棟付近から撮ったもので、下の写真は逆に軒先付近から撮ったものです。
写真を撮った時には軒先の3列がすでに葺き上がっていました。
今の瓦は葺くのにほとんど土を必要としません。
その代わり、引っ掛け桟(瓦桟)という木を打っておいてそこに瓦を引っ掛け、上から釘で止めて葺いていきます。
木造建築物の耐震研究が進むに連れ、「屋根は軽い方が地震に有利」と言われているものですから、新しく商品開発される瓦はいろんな材料を使ってドンドン軽量化が図られています。
僕はあまり使う機会がないので良く知りませんが(恥)、今はいろんな形の新しい瓦が販売されていて、機能・価格なども様々です。
【お知らせ】
9/5(日)に兵庫県明石市内で構造見学会を開催させて頂くことになりました。
見学の機会を与えて下さるK様に感謝。
当日は構造見学会ならではの企画として、他社とはちょっと違う白蟻対策などについてもお話ししたいと思っています。
詳しくはこちらをご確認の上、お申込み下さい。
震災を経験していますので、屋根材については悩みましたが、断熱性・耐久性・価格などを総合的に考慮して、瓦にしていただきました。
この判断が良かったかどうかは、地震や台風、夏の暑さを経験して、10年とか20年後でないとわからないですね。(笑)
Kさん、コメントありがとうございます。
ご判断は正しかったと思いますよ。
屋根を板金→瓦にするもうひとつのメリットは、雨の音です。
この音がなくなるだけでも、充分に価値はあると思います。