先日、この春に竣工した京都市N様邸にお邪魔してきました。
目的は「土壁伝統構法の家が、京都市内×エアコン無しだとどんな暑さか?」
というのを実感したかったため、というのが表向きの理由(笑)ですが、実際のところはNさんと飲みたいなぁというところだったかも。
で、Nさん宅へ行くと、夕方からの大雨で京都市内はすっかり涼しくなり、表向きの理由はどこへやら・・・
結局単なる飲み会になってしまったような気がします(笑)。
でも、酔っ払いながらもまじまじとNさん宅を眺めてみて実感したのは、
「やっぱり良い家だなぁ~」
ということでした。
Nさん宅はいろんな事情があって、僕個人としてもとても思い入れの深い家なのですが、Nさんご夫妻はこの家をたいそう気に入って下さっている様子で、
「在宅リゾート」
と仰っています。
その理由としてはいくつかあるようです。
Nさん宅の近くに豊かな緑があるため朝になるといろんな鳥が囀り始めること。
車が近くを通らない静かな環境
薪ストーブがあること。
吹き抜けの梁からハンモックのようなネット型の揺り椅子(名前は失念しました)があること。
などなどですが、自分たちが一生懸命手がけた家を京都市内で「在宅リゾート」と呼んで下さることは何より嬉しく感じます。
以前にも書いたことがありますが、僕が建築家として一番嬉しいことは、自分が納得できるような美しい家をつくることではなく、クライアントのみなさまが作った家を気に入って下さって喜んで下さること。
これに尽きます。