1週間ほど前になりますが、京都の井川建具店さんへ行ってきました。
西明石で工事中のお宅の玄関戸に古建具を使いたい、というクライアント・Kさんのご希望で蔵の戸を探すために、Kさんに同行しました。
今回、Kさんが選ばれたのがこの建具です。
蔵の戸にはケヤキが使われているものがよく出回っていますが、この建具は割と新しいもののようで、框および格子が桧、腰板がケヤキという組み合わせです。
これからまず洗い屋さんにお願いして建具を洗って汚れを落としてもらい、建具屋さんに格子部分の金網をはずして別の材料に取り換えてもらって、吊り込みをした後で塗装します。
古建具を使うのはなかなか手間がかかります。
そのまますっと使えればもっと簡単で良いんですけどね。
そして蔵の戸を再生する際に問題になるのが鍵です。
この建具は厚みが55mmあるのですが、建具屋さんに相談したところ、55mm厚に対応した防犯性の高い引戸用の鍵は、既成品では販売されていないとのこと。
特注で鍵メーカーに作ってもらうことになるため、金物の納期が約40日かかるそうです。
これから古建具を使おうとされている方は、関連部材の納期にも注意してくださいね。
いろいろとお手数をおかけしております。m(_ _)m
この蔵戸が玄関に据えられるところを想像して、ニヤニヤしているところです。
今付いている錠前とか閂(カンヌキ)がそのまま使えれば申し分ないのですが、玄関はセキュリティが必要ですもんねぇ。
頑丈な蔵戸に、頑丈な錠をお願いします!
Kさん、いつもコメントありがとうございます。
小さくてスマートな鍵は安全性に一抹の不安があるし、かと言って安全な鍵はデザインがもう一つで・・・
と、いつもながら鍵には苦労させられます。