昨日は奈良県の吉野へ行ってきました。
吉野で林業家をされている福本林業/福本様にご案内をお願いして、静岡から来た4人の林業家の研修旅行に同行するためです。
上の写真は、120年生(=樹齢120年)の吉野杉の林です。
これだけ美しい林に育っているのは、何度も何度も間伐を繰り返して手入れされた結果です。
とても明るく下草も豊に茂っていて、思わず見とれてしまいました。
次に見せてもらったのは、270年生(=樹齢270年)と言われる吉野杉の林です。
この写真はその幹の太さがわかるように、という意図で撮りました。
ごらんのように人間よりもずっと太くて、根元だと直径1.5~2mほどもあります。
この林にはこんな木が山の斜面一面に生えていて、何ともすごい景色です。
写真に写っている林業家が上を見上げている姿からご想像下さい。
今から270年前というと西暦1740年ですから、徳川時代中期です。
「この木は270年前から今までずっと生きてきたんだなぁ」
と思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
吉野にはまだこういう古い林が点在しているようですが、今までこんな林を残して下さっていること、そしてこういったものを見せてもらえることはありがたい限りです。
感謝。
「木が売れない。だから山が維持できない」
という声を全国の林業・木材関係者のみなさんから聞いています。
吉野の林業も同じで、関係者のみなさまは大変なご苦労をされているようです。
何とかその一助になればいいなぁ、と思って僕も一生懸命頑張っているわけですが、ちゃんと次の世代に引き継いでいくために、微力ではありますが更なる努力を重ねていきます。