昨日、一級建築士事務所の管理建築士向けの法定講習を受けてきました。
朝から晩までびっちり丸一日。
結構疲れます・・・。
建築士法では、一定の条件に該当する建築士(※)は定められた期間(3年)ごとに法定講習を受講することが、平成20年に義務づけられました。
※・・・一級建築士・二級建築士・木造建築士・構造設計一級建築士・設備設計一級建築士が該当
ほとんどの内容は、建築基準法および関連法令の再確認なのですが、実はそれ以外にも最近のエンドユーザーを対象とした統計結果なども紹介されており、なかなか興味深いデータがありましたのでご紹介します。
下の表がそのデータです。
タイトル : 建築設計者選定時の重視事項
対象 : 建設業を除く東証一部上場企業を主な不動産会社、生命保険会社、
学校・医療・社会福祉法人
出典 : 日経アーキテクチュア 2007年4月9日号
薄いグレーは複数の設計候補者をリストアップする時点で重視する点
濃いグレーは最終的に設計者と契約する時点で重視する点です
(画像をクリックすると拡大表示できます)
このグラフから読み取れるのは、最終的に設計者を誰にするか?という判断を下す際に重視しているのは、まずコスト削減・管理能力であるという点。
次点がほぼ横並びで
○ 過去の実績
○ 企画・コンサルティング能力
○ 発注者の要望を受け入れる姿勢
と続いています。
上記の次に重視するものとして
● アフターサービス
● トラブルへの対応力、補償能力
● デザイン能力
を期待する声が強いようです。
今回の対象は個人ではないので、住宅設計時における統計データではありませんが、これはなかなか興味深いデータだと思います。
あなたの実感と比べてどうでしょうか?