先日来ご相談を受けている方に、【建築家に依頼することでクライアントの方が得られるメリット】についてお話しする機会がありました。
その時に後述の資料を作成してお渡ししたのですが、
「これって他の皆さんにとっても知っておいてもらった方がいいのでは?」
と思われる内容であると感じたので、記事にまとめてみようと思います。
建築家に設計を依頼すると、設計報酬の分が高くつくので経費のムダだと考えられる方は多いでしょう。
「この人のこのデザインがどうしても欲しいから」
という理由で建築家に依頼される方もいらっしゃると思いますが、もう少し客観的に見て建築家に依頼するメリットがないと、建築家に設計だけを依頼するのに数百万円の費用は高すぎる、と僕も思います。
建築家に設計を依頼するメリットや建築家の役割については、東風のサイトにまとめてあります。
→ 建築家の役割~どうして建築家が必要なの?
詳しくは上記ページををご覧頂くとして、その中の
「同じ条件で数社の価格比較ができる」
という点について、実例をご紹介したいと思います。
まずはこちらをご覧下さい。
(別ウィンドウでPDFファイルが開きます)
上記の表は、東風で過去に設計・監理業務を請け負った物件において、実際に見積もりに参加して下さった工務店さんや建設会社さんが出して下さった見積書の価格です。
この見積をご提出いただいた際には、30~60ページに及ぶ設計図書(=図面)を各社にお渡しした上で、全ての条件(すなわち価格の根拠)を全く同じになるようにしてから見積書を提出して頂いています。
そうやって出して頂いた見積書であっても、これだけ価格に開きがあるのです。
なお、ここで誤解して頂きたくないのですが、東風では価格を少しでも安くするためにこのような相見積りを取っているわけではありません。
東風では価格だけで判断して頂かないように、各建設会社や工務店さんに対して、社風や力を入れていることも見積提出時に合わせて自由にプレゼンテーションしてもらうための時間をとっています。
そうすることで、価格を含めた会社の姿勢や個性も判断材料としてクライアントに提供しています。
2社以上から見積りが出てくると、
「この価格は他社と比べて妥当なのかどうか?」
という点もクリアになり、価格に対する納得感も増します。
そういったことは、工務店や建設会社さんに建物を依頼した際には実現することができないことです。
建築家に設計監理業務を依頼する上でのメリットの一つとして、とても大きなものだと思います。
適正価格
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