昨日は兵庫県明石市内で、Kさんのお住まいの計画のために地盤調査を行いました。
調査方法は、これまでにもブログで何回かご報告している、いつものスウェーデン式サウンディングです。
標準的には、1つの敷地内で5ポイントにわたって地中へ錐を打ち込み、その落下速度の速い/遅いによって地耐力(ちたいりょく=地盤の固さ)を測定します。
過去に行った近隣の地盤調査結果や周辺の地形・文献などから、おそらくそんなに弱い地盤ではないだろう、と予測していたのに、最初の測定ポイントで錐(きり)がスルスルと怖いぐらいに沈んでいきました。
錐がスルスルと沈む=地盤が弱い、ということを表します。
結局支持地盤に到達したのは、地表面から地中へ10m潜ったところでした。
「えぇ~、そんなに弱いの!?」
と、意表を突かれてちょっと不安&心配になりましたが、他のポイントで調査し始めると、当初の予想通り割としっかりした地盤であるという結果が出てきて、結局は一番最初に潜らせたポイントだけが、他と比べて異常に弱かった、という結果に。
こうなってくると、なぜそうなるのか不思議で仕方ありません。
ところが今回の計画地は、たまたまクライアントであるK様の奥様のご実家の隣だったのですが、お母様が助け舟を出して下さって事なきを得ました。
というのは、そのあたりには昔、大きな井戸があったとお母様が教えて下さったのです。
全体的な地盤の性状としては、このあたり一帯はさほど神経質になる必要が無いだろう、ということはあらかじめ予測していたのですが、この家の荷重の1/8程度が集中的にかかるこの1点(←出隅の通し柱の直下)に昔井戸があったせいで、たまたま局所的に非常に弱い地盤であるということは、地盤調査を実施していなかったら見逃していたことでしょう。
やはり地盤調査は欠かせませんね。
これから家づくりに臨まれる方は、必ず設計に先立って地盤調査をして下さい。
費用は3~5万円程度で済みますから。
地盤調査、ありがとうございました。
最初に当りを引いてしまいましたね。(笑)
また、佐藤さんを悩ませてしまいそうですが、なんとかよろしくお願い致します。
「質素で心豊かに暮らせる家」ほんとにいい言葉ですね。
我々も、初心に還って”無理難題”を見直します。
Kさん、コメントありがとうございます。
地盤調査、ホントにやって良かったですね。
やらずに建てていたら・・・と思うとゾッとします。
(まぁ、うちではそんなことはあり得ませんが)