来春、明石市で住宅を新築されるご予定のK様ご夫妻が、先日当方事務所へお越しになりました。
ご主人が最近出張でニューヨークへ行かれた際に、お土産を買ってきて下さり、頂いたものが冒頭の写真です。
(自由の女神像とキーホルダー)
18年前から使っている皮製のキーホルダーがちょうど擦り切れかかっていたので、早速使わせて頂いております。
K様、どうもありがとうございました。
お気遣い、大変嬉しく感じております。
僕がNYへ行ったのは、ちょうど10年前の今頃でしたが、そのころを懐かしく思い返しました。
当時僕は、勤めていた会社(株式会社 鈴木工務店)で設計スタッフ兼現場監督を務めていました。
阪神大震災で大きな被害を受けた大きな旧家の現場を任され、今のように古民家再生という言葉もなかった時に、古材を再利用したり蔵を曳家(ひきや)する仕事に向き合い、奮闘していました。
↑ そのお宅の長屋門
この現場は工期約3年半という、住宅としては長~い工期の現場でしたが、
ハイパフォーマンスコンクリートを使ったRC造の母屋新築
+木造離れ移築再生
+木造蔵の曳家
+木造長屋門の解体再生
という、今にして思えば何とも面白い取り組みが満載の仕事でした。
しかし、当時まだ経験の浅かった僕は
「こんな大変な現場を僕のような新米1人に任せて、うちの上司は何を考えているんだろうか?(怒)」
というようなことも感じてちょっとクサッたりしながら(苦笑)、兵庫県の遠い現場まで毎日毎日片道2時間かけて京都市北区から通いつめました。
現場が終わった後になってようやく、
「あれはきっと任せた上司の方が心配で心配で仕方なかっただろうに、よく任せて頂けたものだ」
と、心の底から感謝することができるようになりましたが、現場が進行して毎日しんどい思いをしている最中は、なかなかそんな風に受け止めることができず、
「こうなったら、俺も現場が終わってから長期休暇をとらせてもらうように社長に直談判しよう!」
と若気の至り満載の勢いに任せて、
「アメリカへ旅行に行きたいので現場が終わった後2週間休ませて下さい」
と社長に言いました。
社長はちょっと苦々しい表情をしていましたが了承して下さり、僕は晴れて2週間アメリカをのんびり旅行してくることができたのです。
冒頭のK様からNYのお土産を頂いたりお話を伺っていると、その当時のことが思い起こされて、懐かしくなりました。
しかし人生と言うのは面白いもので、僕が休暇を頂いて自費でアメリカへ行って帰ってくると、その1ヵ月後に今度は業務でアメリカへ行く話が持ち上がってしまうんですよね。
その話はまた別の機会に。
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世界に、300年先も美しい風景を
さとうさん
お恥ずかしいお土産にも関わらず、取り上げて下さって恐縮です。
(修学旅行の東京タワーの置物をイメージして買ってきました。笑)
自由の女神、遠くから見ましたが、GroundZero(ワールドトレードセンター跡地)を見たくないと言ってるかのように”そっぽ”を向いているように見えたのは、気のせいでしょうか。
先日は一方的にこちらのお話ばかりしてしまいましたが、今度はさとうさんのNY話も聞かせてくださいね。
Kさん、コメントありがとうございます。
> 自由の女神、遠くから見ましたが、GroundZero(ワールドトレードセンター跡地)を
> 見たくないと言ってるかのように”そっぽ”を向いているように見えたのは、
> 気のせいでしょうか。
う~ん、考えさせられますね。
イギリスからの独立を勝ち取った象徴(でしたっけ?世界史苦手デス)のような自由の女神。
その自由→民主主義を振りかざした結果が招いたとも言えるGroundZero。
自由の女神はそれを見たくない、ですか。
なるほど・・・。
ちなみに僕がNYに行った時は、WTC最上階にも行ってきました。