下の写真は、地下2mの地中の写真です。
底に水がたまっていますが、これは地下水です。
西宮市内でこの夏着工の現場で、先月末に試掘を行いました。
この現場での地盤調査(スウェーデン式サウンディング)は、すでに実施したのですが、そのデータだけでは地盤改良をどのような方法ですべきか?という点が絞りきれなかったので、工務店さんに
「掘ってみてもらえませんか?」
とお願いしました。
やはり掘ってみて正解でした。
スウェーデン式サウンディングでは、大まかな地耐力は把握できるのですが、地下水位の高さや、正確な地質状況などはわかりません。
あくまで推測になります。
実際に試掘するケースは少ないのですが、試掘してみてわざわざ専門業者に地盤改良を依頼しなくても、一旦掘り返して丁寧に少しずつ転圧をかけて締め固めれば、充分に地耐力は出るかも・・・とコストダウンの可能性に期待していたのですが、この地層でははっきりそれは無理だとわかりました。
見ての通り、焼き物ができそうな程の粘度の高い粘性地盤です。
これではいくら転圧をかけても絶対に締まりません。
子供たちは楽しそうに粘土遊びをしていましたが・・・。
一方、地下水位が思ったより低かったのは朗報でした。
50-60cmくらい掘ったら水が出てくるのではないか?と予測していましたが、実際の地下水位は地下2mくらいの低い位置でした。
やはり現場には全ての答えがあります。
こんなん、いくらデータとにらめっこしたってわかりませんからね。
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