春に向けて

昨年の秋から、ほぼ毎日続けていることがあります。

それは、早朝の散歩。
日の出直後あたりの6:30~7:00ぐらいの時間帯に、瑞ヶ池(ずがいけ)という池のまわりの公園を1週してくるのです。

一周してもたかだか1.6kmですし、しかも歩いているので、正直運動にはなりません。
昨年は同じコースを2週走ったりしていた時期もありましたが、今はただ単に歩いています。



目的は、頭の整理です。

家の中でパソコンに向かっていたり、資料や図面・本などとにらめっこをしていると、どうしても思考が偏りがちになります。

朝の光や大きな空を眺めながら歩いていると、そんな偏った思考を一旦開放することができて、大局的にいろんな物事を捉えられるようになる気がします。

おかげで判断を誤ったりすることも少なくなるようになっているでしょうし、閉塞感を感じることもなくなりました。

脳科学者の茂木健一郎さんが番組の中でおっしゃっていましたが、歩くとか寝るという動作の間には、記憶の整理が行われるそうです。
事実、歩いている最中にいろんなことがひらめいたりすることは多いです。
(↑だから僕は続けているんですが、あなたにもお勧めします)



今、どのメディアも一生懸命
「未曾有の不景気だ」
「これからどうなる」
というようなことばかり叫んでいますが、あんな情報ばかりに囲まれていては頭がおかしくなります。

閉塞感を助長されるような気もして、元々ほとんどテレビを見ない僕は、よりいっそうテレビを見たくなくなりました(笑)。



と、話がすっかり脱線してしまいましたが、今朝もまた散歩に行ってきました。

この池の周りの公園は、池の外周に沿ってジョギングコースのように整備された並木道の形をしています。
大きな広場のある公園というような雰囲気ではないので、まさに散歩にはうってつけ。
毎朝散歩している人もたくさんいらっしゃいます。

そしてここにはたくさんの桜の木が植えられています。

桜の木は昨年の秋、他の木よりも早く一番先に葉を落としていました。
そして当然ながら、今は幹と枝だけの丸裸の状態です。



今朝、ふとその桜の木に近寄ってみると(←なぜそうしたのかは自分でも良くわかりませんが)、桜の枝の先には小さなつぼみがびっしりとついていました。

それに気付いてからほかの桜の木も同じように見ていったのですが、どの桜の木もおなじようにびっしりとたくさんのつぼみをつけています。

あの様子だと、1ヶ月くらい前にはもうすでにその準備に入っていたのでしょう。



昨年、ある薪ストーブ屋さんから
「広葉樹は秋に葉を落として、冬になると一旦仮死状態になってしまいます」
と聞きました。

そのときは、
「ふ~ん、そうなんだ」
というくらいにしか思っていなかったのですが、これは仮死状態なんかではないですね。
一生懸命生きています。

花開くのは3ヵ月後だという厳冬期に、桜は一生懸命春の準備をしています。
それも、誰にも気付かれないようなゆっくりした動きで。

いつもながら、自然にはおしえてもらうことばかりです。





あなたはどちらが好きですか?
 30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と 
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2209年に言ってもらえる家

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