今日は午前中に上棟式を行いました。
西宮市内の神社の神主さんにお願いして現場まで来ていただき、祭壇を組み立てて祝詞奏上・玉串奉天など一連の儀式を執り行っていただきました。
上の写真は、今回の上棟式に合わせて書いた棟札です。
恥ずかしながら、僕が自分で書きました。
(画像はわざわざ拡大できないようにしています。あしからず)
棟札は、いつ建てたものか?ということが記録として残るように作るものです。
上の写真は表面ですが、裏面には施主・設計者・施工者・協力会社の名前・上棟式を執り行った日などを書いておきます。
最近は棟札を作らずに、幣串のみで済ませる場合もよくあります。
建物が竣工したら、棟札は大屋根の小屋裏にしまっておきます。
上棟式というと神社に頼む、というのが一般的ですが、実は仏式で行う上棟式もありますよ。
僕も一度だけ仏式で行った経験があります。
最近は地鎮祭や上棟式などの神事を行わない方も多いのですが、やはりこういう儀式を行うとなんだか気持ちが引き締まって、なかなかいいものですね。
以前は上棟式の後に、現場で必ず直会(なおらい=宴会みたいなもの)を1~2時間行って、職人も施主もみんなで一緒になって少し話をしたものでした。
この直会を行うと、大工さんと施主さんとが直接話をする機会が得られるので、建築主さんは「こういう大工さんがこれからうちを建ててくれるんだ・・・」
大工さんにとっては「この人のために家を建てるんだ」
と、お互いの人柄などがなんとなく判るので僕はとてもいいと思うのですが、飲酒運転の取締りが厳しくなった2002年以降は、こういった直会を行うことはほとんどなくなりました。
ちょっと(というか、かなり・・・)残念です。
まぁ、確かに帰りはみんな飲酒運転でしたけどね。
何かいい方法を考えてみようかな。
古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓
上棟おめでとうございます。
無事の竣工をお祈りします。
現場での直会、なくなっているのですね。古い考え方かもしれませんが「気持ちを一つにする」という意味ではいいものでしたよね。
ゼネコンの監督などに聞くと、以前は現場で焼肉パーティだとかを良くやったそうですが、最近は同じ理由でできないそうです。(職人同士のケンカを避けるという意味もあるようですが(笑))
あと、私が見ていた感じだと、職人さんもあまり施主と話したがらない傾向があるように思いましたが、そんなことないんでしょうか。
haya38さん、コメントありがとうございます。
>職人同士のケンカを避ける・・・
これ、僕も経験あります(笑)。
就職して初めて担当した東京・四谷の料亭の工事の時、ちょうど満開の桜の時期に工事がさしかかった土曜日に
「おい、佐藤。花見をやるからビールとつまみを買って来い」
と棟梁に言われて会社にナイショで(笑)始めた花見だったのですが、結局最後には職人同士がケンカを始めて散々でした(苦笑)。
いろんな人がいますから、まぁたまにはこういうこともありますわな。
一方なかなか良かったなぁという直会は、お酒が進んできた大工さんが4~5人で木遣りを歌ってくれました。
このときのクライアントはきっと喜ばれたことでしょう。
そういえば、別の現場では謡曲を謡われた方もいたなぁ。