いやぁ~、やっぱり現場が始まると、ついブログを更新する頻度も増えますね。
昨日は大屋根の化粧野地板を張る作業を行いました。
上の写真は張りあがった大屋根の化粧野地板の上に立って撮った写真です。
お客さんから特にご指定がない場合、うちで設計する建物の2階には平らな天井を張りません。
野地板という、屋根の下地用の板をカンナで仕上げてそのまま室内の化粧天井面として使います。
なぜなら、そうすることで小屋裏の木組みがきれいに見えるのと、空間にダイナミックさが出るから。
もう1つ言うならばデザイン的に軒を低く抑えられるからです。
(一方で電気の配線のやり場に困るなどの弊害もありますが)
上の写真は、2階の室内側から天井面を見上げたところです。
まさしく工事中の状態といった写真ですが、先述の通り天井面は出来上がりもこのままです。
何の変哲もない、節も普通にある無垢の杉板を削って張っているだけですが、とても美しいですよ。
(と言っても、ちょっと上の写真だけでは伝わらないでしょうね。)
ただ、構造材は室内の雰囲気を決定する重要なデザイン要素でもあるので、断面の大きさにはとても気を使います。
木造建築の美しさは、やはり屋根に占める割合がとても大きいです。
何も足さない、このような素のままの木組みの美しさを出すために、照明の方法や内装なども含め、細心の注意を払っています。
もしあなたがこれから家を建てようとされているのなら、2階の天井だけでもこんな風に見せてしまうのもきっとおもしろいと思いますよ。
木が好きな方には特におすすめします。
変に凝ったデザインをいろいろこねくり回すより、スパッと小屋裏を見せてしまう方がデザインとしてもとても美しく仕上がります。
ちなみに、同じ手法で昨年の秋に出来上がった別の現場の写真がこれ( ↓ )。
※画像をクリックすると拡大できます
ね、きれいでしょ?
(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を
写真きれいですね。
今度の現場も竣工したら見せていただきたいです。
haya38さん、コメントありがとうございます。
では、Uさんにお願いして見学会開催させてもらおうかな。
検討してみます。
いつも見させていただいてます。
確かに屋根なりの野地板は中から見ると
きれいですよね。
ところで質問なんですが、
野地板の軒先に隙間が空いているように見えます。
これは何か意味があるのでしょうか?
komuさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
> 野地板の軒先に隙間が空いているように見えます。
> これは何か意味があるのでしょうか?
これは、屋根面と断熱材の間にこもる熱い空気を排出するための給気スリットです。
軒先から空気を採り入れて、棟で排気します。
主に夏、活躍します。
ご希望であれば、図面を使って解説しましょうか?
(↑直接メール、またはブログ、メルマガなどにて)