民家を社宅に

昨日の日経新聞朝刊に興味深い記事がありました。

昨年(だったかな?)世界遺産に登録された、島根県石見銀山の麓・大森町という町にに中村ブレイスという義肢装具をつくっている会社があるそうです。
記事によると、中村ブレイス社は島根県太田市という田舎町(※)を拠点(;本社)に、欧州など十数ヶ国に製品を輸出している企業だそうです。
(※誠に失礼ながら、話を判りやすくするために
  このような表現にさせていただきました。
  ちなみに僕は大森町へ行ったことがあります)

石見銀山に行かれたことがある方はご存知だと思いますが、大森町は伝統的建造物群保存地区(通称:伝建地区)に指定されていて、こんなまちなみが残っています。

で、この中村ブレイス社では、
何と!
大森地区にある30棟もの古い民家を買取り、まちなみを保存しながら一部を社宅として使っているそうです。

拍手~!!!

すごいっ!
この会社の社長さんにぜひ会いに行きたいです。

地方の小さな町に本社を構えて世界を相手に商売をしているというスタンスも大変素晴らしい(地方都市での雇用の創出、都市部への労働人口流出に歯止めをかけている)というのに、さらにその社員のための住居として、古い民家を利用してまちなみ保存に貢献するとは・・・。

今後、古民家再生はこれまでとは少しずつ違った形での展開に変わっていくと思います。
そのお手本となるような取り組みですね。
ホンマに素晴らしい・・・。

僕もこういう取り組みを始めないといけないなぁ、と身につまされました。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

2 thoughts on “民家を社宅に

  1. 応援団のK

    「買取り」とは凄いですね。
    私の体験で昔の家で困るのは、佐藤さんが以前にメルマガに書かれていた「頭と足」です。
    つまり、屋根の雨漏りと床の湿気。屋根はお金はかかりますが思い切って屋根瓦を葺き替えると解決しますが、床は大変。昔の家はいわゆるGLが低いので、場合によっては道よりも低かったりするので・・・
    この会社の社宅はどうなんでしょうね?
    あまり応援になってないかも知れませんが、実感なもんですみません。

    返信
  2. さとう

    Kさん、いつもコメントありがとうございます。
    昔の建物でも特に町家は床が低いですね。
    農家は今の家より高いケースが多いです。
    京都でも同様で、町家の床下はメチャメチャ状態の悪い家がほとんどですね。
    維持管理は大変です。

    返信

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