10日ほど前に図書館へ行き、ドサッと本を借りてきて、1週間で本を数冊読みました。
僕は本を一気に読めなくて(←目が疲れるからか、すぐに眠たくなったり、集中力が切れたりする)、読み続けられるのはせいぜい1時間が限界です。
↑ 歳のせいではありません(笑)。
10代のころからずっとそうですから。
今回読んだ本の中で、童門冬二著の歴史小説・上杉鷹山(ようざん)がとても面白くて感動しました。
(読んでいる途中、何度か涙が出そうになりました)
これは、江戸(田沼意次)時代の若い米沢藩主・上杉治憲(晩年に鷹山と称す)による必死の藩政改革の話です。
「農民は生かさず殺さず」
と言われていたあの時代に、国(←藩のこと)民は宝である、侍(役人)は藩民によって生かされている、だから藩民が富むための政治を、という考えに基づいて古い観念に凝り固まっていた藩の重役からの軋轢に負けず改革を実行していった様が描かれています。
藩民へのとても深い愛情、そしてなんと言っても火と炭の逸話に感動しました。
(↑興味の沸いた方は、ぜひ読んでみてください。
むちゃくちゃおすすめです)
ケネディ大統領が「尊敬する日本人は?」と聞かれて答えたのが鷹山だったそうですが、この本を読んだら腑に落ちました。
すごい人がいたもんだ。
この本を読んで
「米沢といえば・・・」
と思い出したのが、作家・藤沢周平と米沢街道にある独創的な屋根のとても美しい民家です。
この屋根は撞木(しゅもく)造りという型です。
(撞木というのは、ドラなどをならすためのT字型の鐘突き棒のこと)
僕は撞木造りの民家をこの家以外で見たことが無いのですが、この芸術品のような外観をつくった職人の高い美意識には感服です。
米沢に行きたくなってきた。
秋田の先祖のお墓参りにも長いこと行っていないし、ついでにまた東北を巡ってきたいなぁ。
青森とか岩手とか、東北は自然がとっても美しいから大好きなんですよね。
成せばなる・・・の、人でしょう? 炭の話は知りません。今度機会があったら読んでみます。
>撞木 って、シュモク鮫のシュモクですよね。現代なら T字 とか言うんでしょうね。
左の屋根瓦は斜めに葺いているんですか?
kさん、コメントありがとございます。
>左の屋根瓦は斜めに葺いているんですか?
ここに掲載している画像では判りにくいのですが、原版では緑色に変化した銅板葺きです。
斜めに割付して葺いていますね。
銅版ですか。なるほど・・・注意してみると先の「四半敷」のパタ-ン A になっていますね。
当地の交番の壁が パタ-ン B になっているのを発見しました。今度、写真に撮って送ります。