いよいよあと数時間で2006年も幕を閉じようとしています。
僕は実家に帰って年賀状をまだ書きつづけています
(↑あかんやん)
250枚くらいは書き上げたので、その分はなんとか今日出せますが、一部(主に会社向け)の年賀状は年明けに出すことになりそうです。
昨日実家(茨城県つくば市)へ帰る道すがら、上野で国立博物館に立ち寄ろうと思い行ってみたら、当然のことながら休館でした。
残念。
長谷川等伯の屏風(国宝)を見たかったのですが・・・。
またの機会にします。
上野駅の前には東京文化会館(1961年竣工、設計者:前川國男)があるのですが、国立博物館に行くときにそれが目に飛び込んできて、思わず見入ってしまいました。
全てがコンクリート打ち放し仕上げで、デザインも細部までかなり気合が入っている建物なのですが、とにかくその施工精度が高いのに驚きました。
打ち放しのコンクリート面が非常にていねいに打設されていて、設計者の思いだけではなく、職人・現場監督者たちの高い意気込みをヒシヒシと感じました。
1960年代の高度成長期に建てられた建物ですから、
「世界に追いつけ!追い越せ」
といった風潮・当時の社会のエネルギーみたいなものが伝わってきました。
建築はこういう面でも時代を反映するものなんだなぁ、と思うと感慨深かったです。
こういうところも、写真では絶対にわからないんですよね。
やはり現場に行かないと伝わってこない。
さてさて、今年も1年間このブログをかわいがっていただき、本当にどうもありがとうございました。
ブログを通じた貴重な出会いもあり、いろんな方と意見交換ができたことは、運営者としてとても貴重な経験でした。
確かに書き続ける苦労というものはありますが、それ以上に喜びや成長の糧となる側面が自分にとっては大きいです。
これもひとえに訪れてくださるあなたがいるおかげです。
深く感謝いたします。
それではみなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
2006.12.31
木造建築家・佐藤仁