昨日から、大阪府四条畷市内で、建前が始まりました。
この家のプロジェクト名は、
【木曽のみんなが作ってくれる大阪の家】
です。
読んで字のごとく、長野県の木曽の大工さんが木曽の木を使って手刻みで建てる、木の家です。
クライアントの奥様が木曽出身ということで、この話が実現しました。
この家では、筋交いを一本も使いません。
昔ながらの日本の民家と全く同じ構造で、耐力壁は貫と土壁と竹小舞だけで構成されています。
あとは木組みでもたせます。
それでも、筋交いで固める家よりもずっと粘り強く、大地震の際にはこちらの方が安全です。
(↑なぜこうなるのか? については、また別の機会にご説明しますね)
昨日は雨が降ったり止んだりの天候だったのですが、前日に長野県を出発した10tトラック(←デカイ!)がなんと2台、積荷満載で大阪に到着し、荷降ろしから土台敷きまでを行いました。
最近は大工さんが構造材を一本一本刻んでいく手刻みではなく、工場でのプレカット(機械が自動で仕口や継手を刻んでくれるやりかた)が圧倒的多数を占めています。
おそらくその割合は98%を超えているでしょう。
そういう建物の場合と比較すると、今回の建物がどう違うのか?
それはこんな具合になります。
【1.構造材の刻みにかかる時間】
プレカットの場合・・・全て機械が行う。所要時間/約8~10時間
手刻みの場合 ・・・全て職人(大工)が行う。所用期間/約3~4ヶ月
【2.木材を現場に搬入してから建前完了(上棟)までの所用日数】
プレカットの場合・・・所要時間/約2日
手刻みの場合 ・・・所用時間/約7日
なぜそうなるのか?についてはここで説明すると長くなり、またうまくお伝えできないと考えるので、別の機会に改めます。
というのも、今回の現場は手刻みで民家型の伝統構法を新築し、きちんと竹小舞下地を編んで土壁をつける、というとても珍しいケースなので、建ててくれる大工さんに敬意を表して、現場で構造見学会を開催します。
ぜひ、実際に手で刻んでくれた大工さんの思いを、あなたにも直接聴いて頂きたいと思っています。
日程は目下大工さんと調整中ですが、10月下旬~11月中旬の日曜日になります。
決まり次第このブログでもお知らせしますが、
「そんなん、いつもブログチェックばかりしてられへんで。
ぜひ見たいので決まったらすぐにメールで知らせてくれたらいいのに。」
という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、さとうまで、
件名 : 構造見学会 日程告知希望
本文 : お知らせをお送りするあなたのメールアドレス、お名前
を書いてメールを送ってください。
Q1 大工さんがどんな思いで構造材を刻んでいったのか?
Q2 どんな苦労があったのか?
Q3 なぜ、この昔ながらの木と土と竹で構成される建物が
金物で補強する建物より安全なの?
Q4 そして現在に至るまでに木曽と大阪でどんな準備を重ねてきたの?
Q5 こういう建物を作ろうと思ったら、いったいいくらかかるの?
というようなことについて、その時に現場で実際に建物を見ながらお話しする予定です。
どうぞお楽しみに。
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