7月から内部解体工事に取り掛かっていた、
築40年の木造住宅リフォーム物件
【小花の家】
の内観イメージがほぼ固まってきました。
今回の現場から、サトウ都市環境デザインでは、主にイメージパース
(3D)を用いて、クライアントや現場サイドとの打合せを進めるように
移行していくつもりです。
以前から、プレゼンテーション用にはイメージパースを作成
していましたが、実際の現場打ち合わせ用には、まだ2D図面を
使っていました。
もちろん2D図面も必要ですが、全体のイメージをつかみやすくする
ためには、立体的な3Dイメージパースの方が圧倒的にわかりやすく
クライアントさんとの打合せも格段にスムーズに進みます。
今回のクライアントであるI さんご夫妻にも、大変好評だったようです。
参考までに、そのうちの何枚かをご紹介しますね。
(絵をクリックすると、拡大表示されます)
玄関ホール見返し
リビング・ダイニング
リビングからキッチンを見る
これはどうやって作るのか?ということを簡単にご説明しますね。
現在、建築関係者のほとんどはコンピューターで図面を描いています。
その作図に用いるソフトをCADソフトというのですが、このCADソフト
にも色々あって、【モデリング】という機能を持ったものがあります。
このモデリング機能を使うと、コンピューターの中に立体的な模型を
作ることができるのです。
立体模型ができているわけですから、あとはその模型の中に
入っていけば、
○ 室内のあらゆる地点からの眺め
○ 好きな高さ(視点)からの眺め
(寝転んだ時の視点、立った時の視点、
天井裏から見下ろした時の視点など)
○ 実際に見える外観のイメージ
などを自由に、しかもあらゆる角度から見ることができます。
もちろんコンピューターですから、色のイメージも変えられます。
実際の色や質感は、やはり現物のカットサンプルを用いて
最終確認をしていただくことになりますが、おおまかなイメージは
大体これで把握していただくことができます。
これまでは、どうも
【 建築の図面 】
と聞いただけで
【 あっ、もう私にはわからない・・・。お、お任せします 】
という感覚が、一般の方には少なからずあったと思いますが、
コンピューターのおかげでこんなにわかりやすく表現することが、
できるようになってきています。
以前、このブログでも書きましたが、
図面というのはコミュニケーションツールです。
極論を言えば、意思の疎通や確認・伝達のために必要な
【書類】ですから、 ← あくまで極論ですよ
【 誰にでもわかりやすく 】
ということが一番重要なのだと思います。
建築業界には、まだまだ不透明でわかりにくいことが
たくさんありますが、少しずつ改善していけるように努力して
いきたいと思います。
みなさま、これからも叱咤激励よろしくお願いいたします。
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