2日間で延べ35人(←参加申込希望者多数につき、定員を超えた時点で申込受付を締め切りました)が参加され、基本的に素人(=建築職人ではない人)だけで、2010年完成に向けた、築100年のかやぶき民家再生のためのワークショップを行いました。
ちなみに僕は、JMRA近畿地区運営委員でもあるため、上記このプロジェクトのリーダー(兼、使いッ走り?)として、企画・運営のあらゆる面をサポートさせてもらっています。
そのために、既存床組み材(畳・床板・根太・大引など)をすべて解体し、一本一本柱を詳細に調べてまわる、という作業を行ったのです。
ボランティアとして参加・協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
(後日談ですが、当日の様子をオーナーにご報告したところ、大変喜んでくださっていました)
しかし、実は今回のワークショップには、上記の作業以上に大成功を収めたことがありました。
それは、これまで懐疑的(?)な目で僕たちの活動を
『 あいつら、都会からこんなところまでわざわざやってきて、ナニをやろうとしているんだ?
と、遠巻きにイロ眼鏡で見ていた近隣地域住民のみなさんが、僕たちの活動に興味を示し、協力してもいいよという態勢に少しずつ傾いてきたということです。
これが何よりもうれしいコトでした。
実はそのために僕たちがナニをしたのか?というと、とても単純なことで、自治会のみなさんが行う、農道の草刈作業を手伝っただけなのです。
本当にただそれだけです。
でも、それで地元のみなさんが僕たちを見る目がすっかり変わったのです!
イベント開催2日目のお昼には、自治会の区長さんが直接足を運んで下さってお礼を行ってくださっただけでなく、缶コーヒーの差し入れまでして下さいました。
帰りがけには、近隣のおばちゃんが
「うちの畑で採れた野菜なんやけど・・・」
と言って、たくさんの新鮮な野菜を差し入れてくださいました。
このプロジェクトを通じて、地元住民のみなさんとの間に友好的ないい関係が築き上げていけるように、これからも頑張っていって、
1. 地域のみなさんにも
2. 民家のオーナーにも
3. そしてボランティアで参加してくださっている協力者のみなさんにも
みんなが喜んでハッピーになっていただけるようなプロジェクトにしたいと思っています。
今回のワークショップに参加してくださった皆さんは、どなたも
「とても楽しかった。
次回またぜひ参加したいと思います」
と言って下さいました。
雨が降りしきる中を、雨カッパを着てずぶぬれになりながら草刈作業をしてくださったにもかかわらず、です。
しかも作業の(金銭的な)報酬は一切なし。
本当にやってよかったと思いました。
参加してくださったみなさん、本当にどうもありがとうございました。
そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
左:昼食の風景 右:参加者全員で記念撮影
注 : ここに掲載させて頂いている写真は、上記イベントで献身的な協力をしてくださった、
和歌山県在住のJMRA会員・東さんが写された写真を使わせて頂いています。
東さん、どうもありがとうございました。
(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を
愛媛の井上と申します。
非常に勉強になります。