京都市上京区にある、四君子苑(しくんしあん)という建物が今週公開されています。
毎年、春と秋だけ公開しているのですが、この建物は、もう筆舌に尽くしがたい素晴らしさです。
入場料¥1500、入館は10:00~15:00(?)までと、これだけ聞くと、
『なんて高飛車なヤツ!』
って感じですが、そんな感情も行ったら吹っ飛びます。
現在、京都で見られる建物の中では最高にハイレベルな建物の一つと言っていいと思います。
と言うのも。
京都にはほかにもいい建物がた~くさんあるんですが、もったいぶって見せないのですよ。
ちょっと口が悪いですが、これはただのケチだと僕は思っています。
桂離宮だって見学できると言っても中には入らせないし、国宝の茶室・密庵(みったん)だって、絶対に公開しないし・・・。
年に一回くらい見せろ!と声を大にして言いたいです。僕は。
(ちょっと怒りモード?そろそろ抑えます。笑)
でも、貴重な文化遺産はぜひ公開して欲しいものです。
超一流のホンモノに触れる(体感する)機会がないと、絶対に文化は継承できませんから。
話を四君子苑に戻しましょう。
この建物をつくった大工は、北村捨次郎(きたむらすてじろう)という、昭和の名工です。
その卓越したセンスにはただただ脱帽するのみで、あとから増築した部分を手がけた、ある著名建築家設計の別棟建物がおもちゃに感じられます。
この建物を見るたびに、やはり木造を極めるためには一生かかるんだなぁ、と感じます。
材料の選び方、取り合わせかた、各所の寸法、襖の引き手や床材の納め方に至るまで、すごい”気”が込められています。
興味がある方はぜひ一度ご覧下さい。
場所はココです。
最寄のバス停は、河原町今出川。←京都市営バス
最寄の電車の駅は、京阪出町柳(でまちやなぎ)駅下車。徒歩約5分
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