今朝の日経新聞に、近畿の3県(兵庫・奈良・滋賀)でも2006年度から
「森林環境税」を徴収し始める、という記事がありました。
「森林環境税」を徴収し始める、という記事がありました。
今回はこの記事には書かれていないウラの事情をご紹介したいと思います。
結論から言うと、災害防止・国内経済の活性化につながります。
(もっとも、日経新聞ではそこまで書いていませんが)
ちょっと長くなるので、今日・明日と2回に分けて書きます。
日本は木の国と言われてきました。
なにせ国土の70%は山林ですから。
しかし現在、日本国内で建築資材として使われている木材のうち、
80%は外国産木材が使われています。
国産木材が使われている割合は20%に過ぎません。
(これは一般にあまり知られていませんが、多くの方に知っていただきたいと思います。
あなたもぜひ憶えておいてください。)
なぜか?国産木材よりも外国産木材のほうが安いからです。
1923年に発生した関東大震災の後、日本では住宅復旧で大量に必要となった木材供給を間に合わせるため、北米などから建築資材用の木材を輸入し始めたのが外国産木材を使い始めたきっかけだと言われています。
広大な敷地で大きな機械を使って流れ作業で製材して出荷する外国産木材は、安く製品化できます。
一方国産木材は、急峻な山地から人力で木を伐(き)り出して細い道を通って土地代が高いところで保管するため、結果的に高くなってしまいます。
するとどうなるか?
安い木材のほうを好んで使うようになるわけです。
長くなってきたので、続きはまた明日書きますね。
明日もぜひまた来てください。(さとう)
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