「木造で遮音なんてできるわけないやん!」
とほとんどの方々から言われそうですが、実はそれができるんです。
これまでにも何度かやってます。
多くの方々に伝わりやすいかたちで事例をあげると、シネコン(シネマコンプレックス)の遮音技術と同じものです。
どんな事例でやったかということをイラストでお示ししますね
ケース1:木造✕遮音技術で上下階間の音をシャットアウト
最初のケースは1階と2階の間に遮音床を設ける事例です。
これがどんな時に求められるのか?というと・・・
・2世帯住宅で、1階に老夫婦世帯が居住、2階に子・孫世帯が居住するケース
元気なお孫さんが走り回ったりと、小さなお子さんはどうしてもいろんな物音を発生させてしまうものですが、そういう物音が階下で聞こえないようにできます
・集合住宅で1階と2階に他人が住むケース
集合住宅に住んでいると、上の階の住人さんの物音はどうしても気になりますよね。
そういったケースで遮音床があると、快適さが全然違います。
これが鉄筋コンクリートではなく、木造でもできるんです
・木造の古い旅館などで、上階の宿泊のお客様の話し声や宴会の声を遮りたいとき
特に歴史のある旅館さんなどでは、趣のある風情が大きな魅力の一つになっていますが、その反面、上下階で物音が筒抜けになってしまっているケースがほとんどです。
上の階で宴会をしている声や物音などが下の階に筒抜けでは、せっかく静かに過ごしたいと思って来られているお客様をがっかりさせてしまいます。
そういったケースでこの遮音床をご採用いただいています。
いずれのケースでも、新築時だけでなくリフォームの際に遮音床を施工することも可能です。
詳しいことをお知りになりたい方は、以下のフォームからぜひお問い合わせください。
ケース2:木造✕遮音技術で寝室を快眠空間にできます
まわりがうるさいと音が気になって眠れない、という方は多くいらっしゃると思います。
それは建物の外から入ってくる車の走行音やクラクションだったり、街なかを歩いている人の話し声だったり、同居しているご家族の話し声やTVの音などいろんな要因があることでしょう。
ご高齢の親御さんと同居されたご家庭で、耳が遠くなったお父さんのテレビの音が大きくて、気になって眠れないというケースもありました。
そういったいろんな騒音をシャットアウトするために、寝室だけを遮音してほしいというご依頼を受けて施工したこともあります。
実はこのお宅では後日談があって、あまりに遮音性能が良かったために、寝室にいるとインターホンが鳴っても電話が鳴っても気がつかないんですよ、ということを奥様が笑ってお話してくださったぐらいです。
特定の部屋だけを遮音する、というのは、以下のような方々にとってもお役に立てるかもしれません。
・楽器(ピアノ・バイオリン・ドラムなど)の練習のための部屋が自宅にほしい
・仕事上、夜勤のシフトがあり、昼間に睡眠を取る必要がある方
(医療関係者のみなさん、運送関係の方など)
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