明石市K様邸の上棟が済み、ボチボチ屋根仕舞工程が進んでいます。
台風がやってきたり、あまりの酷暑で大工さんがグッタリしてしまったりと、いろいろありますが、K様はご夫妻で足場に上って、構造体をまじまじと眺めては
「見飽きないなぁ~♪」
と嬉しそうでした。
写真の中の赤矢印で差しているのは、屋根の荷重を支える太鼓梁(ゴロンボ)です。
丸太の両サイドのみを製材して落として木目を出し、天端と下端は丸みのついたままの状態で使う材料のことを、【太鼓摺り】とか【太鼓落とし】などと言います。
今回の太鼓梁は末口 φ 240 mm × 長さ4m の杉の木です。
製材時にちょっと変わった注文をつけて、他とは違う木採りをしてもらいました。
製材してくださった森林組合の部長には
「そんな挽き方、初めてですなぁ」
と言われました。
(↑太鼓摺りのことではなく、どんな風に太鼓にするか?という製材手法です)
僕も最近までやったことがなかったのですが、7月に静岡で教わって試しにやってみたところ、絶対この方が丸太がきれいに見える!とわかり、それからはドンドンこの方法で挽くようにしています。
きっと昔の人は何の変哲もなく当たり前にやっていたと思うのですが、最近ではあまりやる人がいないのでしょうか?
9月にはこの現場の構造見学会を開催することが決定したので、現場へ来て下さった方は丸太も見て行ってくださいね。