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設計・現場監督スタッフ 再募集中/奈良、石場建て伝統構法、和風、古民家

私ども木造建築 東風(こち)では、設計・現場監督業務
に当たって下さる方を採用したいと思っています。
すぐ(3ヶ月以内)に勤務できる方を探しています。

2016年にも同じ内容でスタッフ募集をさせて頂きましたが
その時は1名採用となりました。
とてもよいご縁があったと感謝しております。
(今もそのスタッフは勤務してくれていますよ)
今回さらにもう1名、増員のためのスタッフ募集をしたいと思っています。

 

木造建築 東風(こち)のホームページはこちら(↓)です。

東風の伝統構法サイト

東風の古民家再生サイト

 

 

お客様のためにも、勤務する本人のためにも
東風のスタイルに合う(近い)方を採用したい
と考えているため、以下にいろんな事柄について
細かく書き出してみました。

文量が多いので圧倒されてしまうかもしれませんが
とても大切なことなので、興味がある方には
きちんと最後まで読んで頂きたいと強く思っています。

東風では学歴・性別よりも、個人の特性・適性・職能
を重要視します。

 

 

【 必須条件 】

以下、1~8の項目は全て必須です。
これらに当てはまらないものがある方は
東風のスタイルと合わないと思うので、
お互いのために応募しないでください。

1. 木と木造建築が好きな人
2. 建築の基本的な製図方法を習得している人
(具体的な木造の設計手法・知識については教えます)
3. 建築現場へ毎日行くのが苦にならない人
4. 作家タイプではなく協働タイプの人
作家タイプ・・・1人だけで全てつくりあげたい人
協働タイプ・・・複数の人数で協力し合って一つの
ものをつくりあげることができる人
5. きちんとあいさつができる人
6. 自動車の普通免許を持っている人
7. 奈良県御所市の事務所に通える人
8. 感謝できる人

 

 

【 優遇条件 】
以下、9~11の項目は必須ではありませんので
当てはまらなくても心配ありません。

ただ、複数人の方々から応募があった場合、
これらの条件に当てはまる方がいらしたら
その方を優先的に採用したいと考えています。

9.  現場監督の経験がある人
10. 人と関わることが苦にならない人
11. 住宅の設計打合せが苦にならない女性

 

 

【 東風の社風に合いそうな人 】
以下、12~16の項目は、東風のスタイルや
東風に依頼して下さるお客様方の傾向に
近いと思われる内容を参考までに書き出して
みたものです。

「東風ってどんな事務所なんだろう・・・」
という方向性が少し伝わればいいな、
と思って書いてみました。
参考にしてみてください。

12. 原木に興味がある人
13. 工芸・美術・茶道などが好きな人、関心がある人。
古いもの(建築・陶芸・書画・美術など)が好きな人
14. 絵を描くのが好きな人。写真を撮るのが好きな人。
またはこれらが嫌いではない人
15. 自分のためではなく、他人のために自分の職能を
発揮することに喜びを感じられる人
16. 理科・数学・国語が好きな人。
または好きとは言えないが得意な人

 

 

以下は、勤務に際しての具体的な諸条件です。

【 待遇等 】

年齢・性別
・年齢は20-30代の方を優先します。
業務がこなせれば性別は問いません。

現在の体制
・現在、東風で勤務しているスタッフ人数は以下の通りです
設計・監督スタッフ・・・4名(男性3名、女性1名)
大工さん    ・・・6名(男性6名)

事務所
・奈良県御所市東名柄にある、築108年の古民家を再生した建物です。
詳しくはこちら

給与
・給与は各自の実力に応じて決めます。3ヶ月間試用期間有り
・夏季賞与、年末賞与は各1ヶ月分ずつ支給。

各種手当て等
・通勤のための交通費は全額支給します。
・業務に要する移動費・交通費等は全て支給します
・残業手当は支給しませんが、残業を強いることはしません。
・住宅手当は支給しません

休日・勤務時間等
・日曜日・祝日 ※打合せ等があり出勤した場合は代休取得可
・事務所勤務の場合/始業 08:30 終業 17:30 昼食等休憩時間含む
・現場勤務の場合 /始業 08:00 終業 17:30 昼食等休憩時間含む

業務に関すること
・現場はほとんどが奈良県・兵庫県・大阪府・京都府下で、
業務中、車(乗用車・トラック)で移動することが多いです。
・業務ではパソコンを使います。よく使うソフトは
word、excel、メールソフト、Vectorworks(CAD)です
・業務中の服装/私服か作業服
・木造建築以外の設計依頼は断っていますので、
RC造・S造の建物の設計・施工は行いません
・決してきれいな仕事ではありません。
現場で泥だらけになることや、力仕事も多くあります
・東風では個人住宅の設計・施工業務がほとんどです。
新築・リフォーム・古民家再生工事を手がけています
・手がける物件のうち、約7割が自社設計&施工物件で、
残り3割が設計・監理のみを行う物件(他社施工)です
・現場監督業務は建物の設計を行う上で必須の経験だと
考えているので、現場へ行きたくない方は採用できない
かもしれません。詳しくは面接時にお話しします

 

 

以上です。

東風で働いてみたい、面接を受けてみたいと思われた方は、
以下のお問合せフォーム、または電話にてご連絡下さい。

→ お問合せフォーム

電話:0745-66-2645

スタッフ一同、良い方が来てくれることを心から願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

木造建築 東風 代表 佐藤仁

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世界に、300年先も美しい風景を

所信表明

年輪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいな年輪でしょ?
静岡の杉の木で、推定樹齢は約110年です。

今からお伝えする記事の内容とこの写真との間には特に関連性は無いんですが、今日の記事を投稿するにあたって、なぜかこの写真が頭に浮かんだので使いました。



年頭にあたり、自分自身のこれまでを再度見つめ直し、今年の指針を考えてみました。
今年の9月で事務所を立ち上げてちょうど10年を迎えます。

 

そんな節目も意識してか、自分自身で決めた指針・・・(↓)、

 

今年は1年間にお引き受けする物件数を、これまでよりも少なくします。
(おいおい、大丈夫か? なに言うてんねや?と突っ込まれそうですが)

 

 

 

どういうことかお話ししますね。

 

わざわざ改めてBlogでんなこと言わなくてもいいかな、とも思うのですが、自分自身の決意表明の意味もこめて書きます。

 

 

 

実は数年前からいろいろ思うところはあって、身近な人には軽く相談したりしていたのですが、自分が木造専門の設計者として

 

【他の人ではなく、自分でなくてはできないこと】

 

にもっともっと注力して業務を行うべきなのではないか?と感じていました。

 

 

 

社会に貢献する、みなさまのお役に立つという観点から考えて、今自分が向いている方向・姿勢は本当に正しいだろうか?ということについて、これまで何度も自問してきました。

 

そうやって日々の業務に取り組んできて、この年始にようやく確信に至ったのです。
やはり他の人にもできることは自分が手がけるべきではなく、他の方にお任せすべきだと。

 

そうすると、自分が先輩から受け継いだものや与えられた現在の環境・育ててもらった能力を、より自分が必要とされる分野に注力することができるし、自分が必要とされる分野(=自分でなくてはできないこと)で社会に貢献していく方がみなさまのお役に立てると思うのです。

 

 

 

誤解されないように申し上げておきますと、今までやっていたことが正しくない、という意味ではありませんし、180度方向転換するわけでもありません。

 

木造専門でやっていくことも変わりませんし、新月期の伐採材を自社で作っていくこともこれまで通りやっていきます。

 

基本方針として変えるのは、自社で施工まで手がける物件を増やし、設計のみを引き受ける物件を少なくするということです。



少し具体的に説明しますね。

これまで木造建築 東風では【設計を本業とする建築設計事務所】としてのスタンスを主としてきました。

しかし今後は【自社で設計から施工までを一貫して行う工務店】へとシフトすると言った方が近いかもしれません。



設計だけをお引き受けして施工は他社にお願いする場合だと、どうしてもやりきれない部分があります。

 

第3者として現場を監理するという立場からすると、それは決して悪いことではありません。

しかし現在の自分の能力をより高く発揮できるのは、設計から施工までを一貫して自社で行い、材料の調達・管理や使い方にまで責任を持ったやり方だと確信するに至ったからです。



しかし、施工まで自社で行うとなると、今以上にたくさんの手間を各現場にかけていかなければならなくなります。

 

そうすると、現在の事務所の体勢ではお引き受けできる物件数を減らさざるを得ない、という冒頭の結論に至ったわけです。

 

より高いサービス、より良い商品、より深い満足度を提供し、社会に貢献したいと考えて判断したことですので、ご理解をいただければ幸いに存じます。

 

 

 

ただ、設計監理のみの業務は絶対に引き受けない、ということではありませんのでご安心下さい。

 

遠隔地などで、自社で施工管理を行うのは「お客様にとってもメリットが少ない」と判断した場合には、今までどおり設計業務のみをお引き受けし、施工は他社(工務店さん)に引き受けていただくというこれまでの形も引き続き行っていきます。

 

今後ともどうぞよろしくお願いします。




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世界に、300年先も美しい風景を

【伝統木造建築物の耐震診断と耐震補強設計勉強会】 第1回に参加してきました

昨晩(10/05)、大阪市阿倍野区内で開催された、【伝統木造建築物の耐震診断と耐震補強設計勉強会】に参加してきました。

この講座は、伝統的な木造建築物の設計などに携わる専門家向け(建築士の資格を持っている方を対象)のカリキュラムで、全6回にわたって毎週1回ずつのペースで連続講座を持つものです。

主に
○ 限界耐力計算の計算方法・考え方
○ 経年による木材の劣化・腐朽などの補修について
○ 伝統木造住宅の耐震設計演習
などを学ぶものです。

第1回目は構造の専門的な単語が目白押しで、ついつい眠たくなってしまうところもありましたが、礎石柱脚部でのすべりのメカニズムを解明するための実験結果のお話などは、とても興味深い内容でした。



今回の講師であった、同志社大学の鈴木祥之先生・広島国際大学の斉藤幸雄先生のお話を聞いていて改めて実感したことがあります。

それは、鉄筋コンクリート造・鉄骨造の建物の設計・構造解析手法は確立されているというのに、未だに木造建築物の構造解析手法や設計手法は確立されていなくて、まだまだこれから研究を進めていく途上にあるということ。

以前から知識としては判っていることですが、研究の最前線にいらっしゃる大学教授の先生方の口から直接こういう事実を聞かされると、不思議な感覚が芽生えるのと同時に、やはり木造は奥が深いなぁと実感します。



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昔の人が建築に込めた思い~金沢・成巽閣にて

この週末、金沢へ行ってきました。

 

NPO法人・日本民家再生リサイクル協会主催の、民家フォーラム2005に参加するためです。

いろいろと感じることが多かったので何回かに分けて金沢でのことをご報告するつもりですが、とりあえず今日は、金沢に着いてまず一番に訪れた成巽閣(せいそんかく)という建物を見学した際に感じたことについて書いてみます。

 

 

成巽閣は1863年(江戸時代末期)に加賀藩・前田家13代当主が、彼の母12代奥方のために建てた奥方御殿です。

成巽閣では、現地の学芸員の方に解説をお願いしたおかげで、じっくり堪能できました。

(吉竹さん、どうもありがとうございました)

 

 

まず、奥方(女性)のために建てたため、建物の随所に施されているデザインが女性好みの柔らかなものでした。

例えば、お城の謁見の間などで権威を象徴する際には、松や虎など力強く豪華なものがモチーフとされるのに対し、成巽閣の襖・障子の腰板などに描かれていたのは、タンポポやすみれ、ちょうちょ、小鳥などの柔らかいイメージのものという具合です。

 

そして部屋の名前も、鮎の廊下、貝の廊下、亀の間、蝶の間などの名前がつけられており、建築主への温かな配慮をもって設計に取り組んだ、当時のデザイナーの粋な計らいを感じ取ることができました。

 

 

おそらく、今回の見学にあたってこういった説明を学芸員の吉竹さんがして下さらなかったら、建物の本当の価値や建築に携わった現場のみなさんの思い入れを、ここまで感じ取ることはできなかっただろうと思います。

(誤解のないように申し上げておくと、もちろん僕もプロの木造建築家ですから、どれだけ技巧を凝らして建物の造作がなされているのか?という技術的なことは読み取ることができます)

 

 

 

もしも説明を受けずに見学した場合、

「なんかすごく贅沢にお金をかけた建物だなぁ。つくった職人さんはきっと大変だっただろうなぁ。」

というレベルで見学を終えてしまったことでしょう。

 

 

つまり。

今回僕が何を言いたいか?というと、こういう(↓)ことです。

 

 

 

建物の価値というのは、使われている材料や、施されている細工の技術的な価値だけで決まるものではなく、そこに込めた製作者(建築主・施工者・設計者)の思い入れがとても大切だ、ということです。

 

一言で言うと、それは(建物の)コンセプトであり、(建物の)プログラムとも呼ばれるものです。

このコンセプト(またはプログラム)に基づいて設計がなされ、建物に課せられた目的に添ったデザイン、材料の選定などが行われていきます。

そして、建築主・施工者・設計者の3者が、まさに三位一体となって初めて、素晴らしいものができあがります。

 

僕はこれこそが建築の醍醐味だと思います。

一人だけの力でできることは、はっきり言ってたかが知れています。

やはりみんなで力を合わせて1つのものをつくり上げようと知恵を絞って考えて努力するからこそ、人の心を打つものができるのではないでしょうか。

 

 

 

あなたはどう思いますか?

もし何か感じることなどがありましたら、ぜひコメントを書いてみてください。

 

 

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