上の写真は東京都世田谷区で進行中のY邸リフォーム現場の寝室の写真です。
この部屋には、普通の個室なら99.9%以上の確率であるはずの何かがありません。
さて何でしょう・・・?
正解は、天井の照明器具です。
写真に写っていないのではなくて、本当に無いのです。
ではどこに照明器具を設置するのか?というと、ここ(↓)です。
矢印の細い板の上に、薄型の照明器具を置きます。
器具の手前には7cmくらいの立ち上がり(幕板)があるので、器具は前からも下からも全く見えません。
僕は照明器具というのは、
「視覚的には見えないけれど、でも必要なだけ明るい」
というのが、建築のデザインとしてはベストだと思います。
もしそれができない場合、やむなしの次点は、
「器具の姿自体が美しい」
ということで欠点をカバーする、という方法。
一般に、
間接照明=高い
というイメージが先行していると思います。
でも、間接照明もやり方によっては決して高くつかないものです。
他の物件でも、僕はこんな風にして(↓)間接照明をよく仕込んでいます。