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伝統構法の家って実際住んでみたらどうなんだろう?

このところ注目が高まっている、土壁と木組みだけで作る【伝統構法】型住宅。

クライアントのTさんのご協力を得て、2年前に東風で設計・施工管理を行った伝統構法型新築住宅、『木曽のみんなが作ってくれた大阪の家』の見学会を行う方向で検討しています。

木曽の家
















T さんのお宅の外観です。
家のまわりには薪がい~っぱい積み上げられています。
ある意味、存在感たっぷりです。



今回の見学会は、下記のような趣旨で企画しました。

○ 新築時(完成直後)の住宅の見学会はよくやられているけれど、それでは
  住み心地がどうだったのか?という実際のところはよくわからない
  ( ↑ まだ住んでいないのですから当然ですが・・・)

○ 伝統構法の住宅って実際住んでみたらどうなんだろう?
  住んでみた人の声を聴いてみたい

○ 東風のホームページにはお客さんの声がいろいろ掲載されているけれど
  アフターサービスとかどうなんだろう?

○ 薪ストーブって本当に暖かいの?
  薪代にすごくお金がかかるって聴いたけれど、実際どうなんだろう?

○ 土壁の家は夏涼しいって本当か?

ということを実感していただくのが今回計画している見学会の目的です。



開催時期についてはTさんから、

「時期ですが、せっかくですんで盛夏の時期でいいんちゃいます?
 うそが付けない季節で真価を試してもらったらええかなと思いますけど・・・
 どうでしょう?」

というご提案を頂いて、きっとうだるように暑いだろうと思われる8/2(日)に開催することに決まりました。
もちろん、見学会の最中はエアコンをつけません。
(というか、Tさんのお宅では普段もほとんどエアコンをつけないで過ごせるそうです)

どんな見学会になるのか僕も楽しみです。
近日中に詳細を発表しますので、どうぞご期待下さい。
正式な予約開始は5/1ごろになりそうです。
( ↑ 明日から5日ほど東京・静岡出張で留守にするので・・・)



参加してみたいなぁ、と思われる方はさとうまで
「8/2 伝統構法の家 本音の見学会参加希望」
と件名に書いて、メールを下されば先行予約を受け付けます。



(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

空が透けて見える家

神戸市北区で建築中の現場の外部足場が金曜日に外されました。
変に主張しすぎないが目を惹く、なかなかいい感じの外観に仕上がったように感じ、ほっと一安心です。

上の写真は北側(正面とは逆)からの外観全景です。
1階の外壁(木製建具による開口部)にはまだ雨養生のためのブルーシートが張られています。

クライアントのSさんも外部足場が外れたのをとてもうれしく感じてくださったようで、じっくりいろんな角度から自分たちの家を眺めたそうです。

いろんなアングルの中で、Sさんもびっくりされていたのが上の写真のアングル。

「さとうさん、公園のあたりからうちを見ると、2階の窓を通して反対側の空が透けて見えるよ!」
(画像をクリックするとよりよくわかります)

設計した本人(←僕)もこんな見せ方を全く考えていなかったので同じようにビックリしました。
だってこの大きなガラスの開口部は、あくまで家の中から外の景観を楽しむために設計したんですからね。
ちょっとうれしいサプライズでした。

9/15(土)、16(日)に開催する完成見学会に来られた方は、ぜひこのアングルからも建物を見てください。
そのころには1階開口部の木製建具(もちろん上から下まで透明ガラス)も完成していますから、もっともっと透明感が増すでしょう。

さらに現場に行く楽しみが増えました。

現場を施工してくださっている輝建設株式会社の現場監督・Tさん、職人さんも明日からつかの間のお盆休みです。

現場のみなさんのご協力により、とてもいい建物に仕上がってきています。
どうもありがとうございます。

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施工者を選ぶ基準

2週間前に、神戸市北区で来月から着工を予定しているS邸の見積提出・プレゼンテーションがありました。
今回は2社が見積もりに参加していただき、最終的に大阪の輝建設さんに工事をお願いすることが決定しました。

今回の見積に際しては、両社ともに全く同じ条件で見積をお願いしました。
こちらで作成した詳細な設計図書を渡し、同じ期間内で見積を作成してもらうという条件です。

そして両社には、

「施工者決定においては、価格が最も重要な要素ではありますが、
 競争入札ではないので価格だけで決めることは絶対にしません。
 ですから、各社それぞれに自社の理念や活動内容、
 過去の実績などが伝わる資料を持参して、自由にアピールして下さい。
 表現方法や資料の形式等に関しては全く自由です。」

とあらかじめ伝えておき、各社1時間半のプレゼンテーションに臨んで頂きました。
持ち時間である1時間半の間に、企業としてのアピール、見積書の提出・説明を行っていただき、その場で僕が見積書を精査していろんな質問や確認を各社に対して行って回答を得て終了です。

両社の間には企業としての姿勢や活動の指針となる理念に大きな違いがあり、クライアントであるSさんもそれを強く実感したようです。
その時見ていて感じたことをお話しします。

これからお話することを文章だけでお伝えするのは非常に難しいのですが、施工者を決定する際に重要なのは、価格ではありません。

「同じ図面を基にして施工してもらうんだから、
 出来上がるものは同じなんだろう?
 だったらちょっとでも安いほうがいいじゃないか。
 相見積もりはそのために取るんだろう?」

と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その考え方は間違っています。

深く満足・納得できる家づくりを行う際には、
「誰(施工者)に作ってもらうのか=誰と家づくりを一緒に進めていくのか?」
ということが、設計者選びと同様にとても重要です。

企業としての魅力には、様々なものがあります。

 ○ 資本力(安定性)
 ○ 価格競争力
 ○ 技術力
 ○ 企画力
 ○ コミュニケーション力
 ○ 環境に配慮する考え方

など多岐に渡りますが、そのどれを重視するかは人によって様々ですから、どんな会社を選ぶべきかということは、設計者から押し付けたりすることは僕はしません。

もちろん、各クライアント個別のいろんな状況を考えた上で、
「あなたにとっては、今回はこの会社がいいんじゃないでしょうか」
という推選ぐらいは、求められればします。

会社にはそれぞれ社風や気質というものが存在します。

社風には経営者の考え方や理念がかなり大きな影響を及ぼすのは当然ですが、担当したスタッフ自身の考え方・仕事に対する姿勢というものがクライアントに高く評価されて

「この人(←担当者)がいる会社なら、お願いしてみることにしよう」

ということで最終決定に至ることもあります。

クライアントには上手く伝えにくいのですが、今回2社の見積書を拝見して設計者としての立場から施工者にいろいろ質問を重ねていくと、見積書作成にあたっての各社の姿勢・担当者の性格・企業体質というものが、僕には見えてきます。
そんなもの(←見積書)だけでホンマにわかるんか?と言われるかもしれませんが、それはもう如実に現れますよ。

見積書は文字と数字の羅列ですが、そこにきちんと浮かび上がってきます。

僕が感じ取るその各社間の違いや特徴が、同席して質疑回答を横で聞いているクライアントにもおぼろげながら感じ取っていただければいいなぁと思いながら、僕はいろんな質問や確認をしていきます。
これもうちの企業としての大きなサービスの一つだと、自分自身は考えています。

とまぁ、うちのことはさておき、あなたがこれから取り組もうとしている家づくりにおいては、

「誰と一緒に作っていくのか?」

ということを、ぜひよく考えていただきたいと考えています。

なぜなら、それが本当に満足のいく家が出来上がるかどうかという点において、後になってと~っても大きな意味を持ってくるからです。

【お知らせ】
3/11(日)に伊丹市で民家のセミナーを行います。詳しくはこちら

 

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