11/28(水)と12/04(木)の2回、兵庫県三木市にあるE-difenceという施設に行ってきました。
同じような実験の見学には2006年にも行ったのですが、今回の実験は伝統的な構法でつくられた実物大の建物を実際に阪神大震災の地震波と同じ揺れで揺らしてみて、その壊れ方などのダメージを検証し、今後の伝統的な建物の設計を実施する際の新しい設計法を確立するというのが実験の目的です。
なぜ2回行ったのか?というと、
11/28・・・関東仕様
12/04・・・関西仕様
という、ほぼ同じ大きさでありながら、構造的にディテールが若干異なる2つの建物を揺らし、比較検討するということだったからです。
今回の実験に対する木造の専門家の皆様の関心が非常に高く、ざっと400名くらい(目算)の方々が参加されていました。
見たい!という人が多すぎて、一般応募受付からはほとんど参加できないという状況の中、僕は日本民家再生リサイクル協会の関係で2日間とも見学することができてとってもラッキーでした。
この貴重な見学機会を無駄にしてはいけないと思い、ちゃんと定点からの動画撮影をしてきました。
現在その映像ファイルを編集中ですが、出来上がったら皆さんに見ていただけるように公開します。
どうぞお楽しみに。
今日は取り急ぎ、振動実験後の写真のみご紹介します。
下の写真は実験前の建物です。
画像を拡大してよく見ると、壁の一部に細い割れが見られます。
この実験の前に小さな地震波を入れて実験しているので、その時に受けたダメージです。
下の写真は、加振した後の関東仕様の建物。
(実験日:2008.11.28)
下の写真は、加振した後の関西仕様の建物。
(実験日:2008.12.04)
上の関東仕様と比べて、壁の崩落状況などが違います。
これに関する僕なりの見解は、次回動画をアップした際に書いてみることにします。
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