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京都市内で新築伝統構法物件の建築確認 降りました

小舞下地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨年の秋から準備に取り掛かっていた、京都市内の伝統構法新築物件の建築確認申請が先週末にようやく降りました。

これでやっと工事に取り掛かれます。
(上の写真は、3年前に当方で設計・施工管理を行った、
 大阪府の伝統構法物件の施工中の写真です。)



ここで詳しくご説明することは控えておきますが、今回は常識的には考えられないようなとんでもないことが一杯ありました。
(ほんとうに、いろいろありすぎです!)

この物件の構造計算には、昨年末以来長きに渡って心底苦しめられましたが、振り返ってみれば自分の血肉となり、とてもありがたい経験をさせてもらえました。
あまりにも手間がかかりすぎたので採算は全く度外視ですが、それは端から覚悟の上です。



しかし何よりも、建築主であるN様には精神的に大きな負担をかけてしまいました。
ここまでたどり着けたのは、私たちのことを信じて辛抱強く待って頂いたN様ご夫妻のおかげです。

N様、本当にお待たせしました。
辛抱強く待って下さり、本当にありがとうごさいます。

担当スタッフともども、心より感謝しております。<(_ _)>

この連休中も工事の準備に明け暮れていますが、これだけ長い間お待たせしたのと引き換えになるほどの建物が出来上がることに関しては、絶対の自信を持っています。

どうぞ竣工を楽しみにお待ち下さい。





石場立ての伝統構法型建物を新築で建てることは、マンション構造偽装問題が起こった後に改正された現行の建築基準法の下では、率直に言ってとても難しいことです。

今回、自分で実際にやってみて、そのことがよくわかりました。

しかし、不可能ではありません。
道はきちんとあります。



確かに、木造2階建て伝統構法物件の建築確認申請手続きにここまで時間と労力を要する状況になってしまっていることは、今後改めて行かなくてはならない問題であると僕は思っています。

一昨年より、そのことを訴える様々な会議やシンポジウムなども各地で開催されてきていて、機運は高まっています。

各地で
「もっと伝統構法型の木造建築物をもっと建てやすくしてほしい」
という作り手の声も、日を追うごとに大きくなってきています。



そういう作り手のみなさんのお気持ちはよくわかります。
僕も確かにそう思います。同じ気持ちです。

しかしその一方で、設計者・施工者を含め建物の作り手側が、もっともっと真剣に構造に関する問題に取り組まなければならない、と僕は思います。

声高に叫び制度改革を要求する前に、自分で実際に問題に取り組んでぶつかってみるということを、もっと多くの実務者の方にやってみて頂きたいと僕は感じています。



とまぁ、少し愚痴もこぼしてしまいましたが、とにかく今回はたくさんのみなさまの後押し、協力を得られてここまでたどり着けたこと、深く感謝しております。

梓工務店社長様、S様
○ JSCA関西メンバーのみなさま
○ C&CのO様、H様
○ アールイージャパン様
○ 日本建築総合試験所のU様
○ 東風スタッフのOさん、Uさん
○ そして何よりも、今回の機会を与えて下さり、じっと待ってくださった
  建築主であるN様ご夫妻

みなさま本当にありがとうございました。
心より深く御礼申し上げます。<(_ _)>




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