京都市N邸で屋根工事が進行中です。
下の写真は大屋根の野地板張りおよび断熱材充填工事の様子です。
↑ 通常の約2倍の背の垂木の側面を一部欠き取って、
垂木と垂木の間に化粧野地板を上から落としこんでいきます
↑ 垂木の上に載っている板(手前に見えている板張りの部分)は
外壁よりも外になる部分で、断熱はしません。
板が落とし込んである範囲にだけ、断熱材を充填します。
この現場では屋根の垂木を少しむくらせています。
屋根をむくらせると、外観に硬い感じがなくなり、ふっくらと柔らかくなります。
画像をクリックして拡大表示していただくと、垂木がゆるやかに曲がっている
様子がお分かり頂けると思います。
↑ 白く見えているのが断熱材です。
化粧野地板と野野地板との間に挟まれているような形になっています。
このように面倒な工事をするのは、屋根の垂木や野地板を化粧として見せる形にするためです。
天井を張らずに屋根の構造をそのまま見せると、デザイン面でいやらしさがないダイナミックな空間ができるので、なかなか好評です。
ただこういったデザインは、美観上は魅力的ですが、暖房効率が悪かったり、梁の上に埃がたまりやすい、などのデメリットも確かにあります。
そこはいつもクライアントのみなさまと協議しながら、1軒ずつ個別に納まりを協議して決めていきます。
【お知らせ】
10/18(日) 京都市内で新月伐採材を使った
伝統構法の家の構造見学会を行います。
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