土曜日、兵庫県明石市内に住宅の新築を計画されているKさんご夫妻と打ち合わせをさせていただいた時のことです。
いろんなお話をしていく中で、建物を道路からどれだけ離すか?という話になりました。
Kさんの敷地は道路の南側に位置しているので、北側に寄せるほど南側の庭が大きくとれるようになり、南隣家が落とす影を避けて日差しも家の中に入りやすくなります。
前面道路の幅も10mと広いので、あまりセットバックせずとも良いかな?と思って、僕は建物と道路の距離を軒の深さである90cmだけとった案をご提案しました。
僕が作ったプランを見てKさんご夫妻は、家の前にはちょっとだけでも木を植えたいね、そういえばあの道沿いの家はどこも道路沿いに植え木がをしてきれいにしている家が少なくて、あまり景観が良くないね、というようなことを話して下さいました。
自分の家を良くすることだけ考えるのではなくて、地域全体の景観を良くすることに自分たちも貢献しよう、というKさんの意識が感じられて、とても素晴らしいなぁと感じました。
今回ご提案したプランは合計3案でしたが、こちらの提案をとても気に入ってくださったようで、
「どれにしよう。こっちもいいけどこれも捨てがたいし・・・。」
と迷われていました。
いい提案ができて、一安心です。
打合せも無事終わり、次の日の朝。
以前2度ほど読んだことのある本を何気なく手にして読んでいると、ちょうどいいことが書いてあったので、一部を抜粋してご紹介します。
「心の時代、といわれている。
しかし、人間の心とはそれほどきれいなものではない。
人間の心は宇宙、自然と似ていると、言えなくもない。
雑草は放っておいてもまたたく間に繁茂する。
しかし、美しい花は、水を与え、肥料をやり、虫を除け、丹精込めて育てなければ花開かない。
人間の心も、それと同じである。放っておくと雑草が生える。」
出典:『小さな人生論』藤尾秀昭著/致知出版社
僕も心に雑草が生えないように気をつけます。
頑張ろうっと。
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