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着物問屋

この週末、丹後に行ってきました。
ホームページを見て下さった方から、
「民家を購入し店舗に改装したいので見に来て欲しい」
との連絡を受けたため、その民家を調査しに行ったのです。

この家は、もともとこのあたり一帯で最も大商いをされていた着物問屋さんだったそうで、それが使われている材料に現れていました。

玄関は丹後あたりの民家によくある形の、太いごひら(←断面が長方形の部材のこと)のケヤキを使った構成で、ちょっと豪華かな?というぐらいだったのですが、中を見てびっくり。
5寸角の桧の通し柱が12本建って、梁や床板には無節のきれいな松の材料が使われ、玄関の式台には巾1尺の桜の上がり框が使われていました。
よっぽど手広く商売していたんだろうなぁ・・・ということが、材料や仕事からよくわかる建物でした。

これまでに20軒くらい丹後のいろんな建物を観てきましたが、この地方の民家は京都の大工のやり方に割と近いところがあります。
外観や構造の組み方は京都とは少し違いますが、内部の造作や材料の使い方などは、京都の流れを汲んでいるようで割とあっさりまとめるケースが多いですね。

2日間かけて構造体を調べて写真を撮って帰ってきたので、これから建築基準法や自治体の関連条例などを調べていって改装方針を考えていきます。

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