なかなか気付きにくいのですが、現場には大工さんが隠れて気を利かせた仕事してくれている場所というのがあります。
上の写真は、神戸市北区で竣工間近のS邸現場の洗面化粧台上部照明ボックスの写真ですが、この画像を見て何か気付きませんか?
(画像をクリックして拡大し、青〇部分に注目して見てください)
よく見ていただくとお分かりになると思うのですが、左と右とで木目が連続してきれいに合わされています。
もちろん、これらは元々一本の木です。
それをわざわざ2回のこぎりで切って、ひと手間余分にかけて合わせないと、このようにはできません。
(美観を考えずに手っ取り早く仕事をしてしまおうとすれば、1回切れば済みます)
今回は特にこちらから
「こうしてほしい」
と言ったわけではありませんが、今回は何も言わなくても大工さんが気を利かせてやってくれました。
( ↑ このように言う時もあります。それはケースバイケース。
なぜ言わないかって? いちいち全部指定していたら、
コストがはるかにオーバーしてしまうからです)
こういうところに大工さんのセンスが出ますね。
何も言わないうちにひと手間省いて木目を合わせずに仕上げてしまっても、それはそれで間違った仕事ではありません。
現場で見て
「おっ、やってくれるねぇ~、うれしいなぁ。」
と感じたので、みなさんにもご紹介してみました。
藤井さん(←大工さん)、どうもありがとうございました。
感謝。
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