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西宮2世帯住宅 小屋組みができました

水曜日に西宮市内で進行中の現場へ行ってきました。

現場がとてもきれいに片付けられていて、大変気持ちが良かったです。
現場がきれい(掃除・整理という意味)ということは大事なことですね。
( ↑ 自戒も込めて書いています。苦笑)

僕が行った時には大工さんの屋根仕舞が終わっていて、2階の空間の骨格がおよそ見えるような状態でした。


西宮1014_2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



写真の丸太梁は2階リビングの室内に化粧材として見えてきます。
すでにところどころ筋交いが入っています。



屋根のルーフィング(防水層)はすでに葺き上がり、板金屋さんが屋根を葺くための墨出しや割付をしていました。

西宮1014_1


 


 


 


 


 


これから年末の竣工に向けて、いろいろと確認作業が続きます。

現場にちょうど現場監督さんと大工さんがいたので、木工事の納まりについて協議しました。

図面だけでは真意が伝わりにくいところもいくつかあって、具体的に話せるといろんな検討事項が浮かび上がってきます。

設計は完了しているので、大どんでん返し!のようなことはないのですが、施工中にはディテールの変更などによる問題が常に出てくるのでその都度対応していかなくてはなりません。

次は内装出入口枠の納まり標準図(原寸図)を書いていくことになりました。



伝統構法 鼻栓【お知らせ】
10/18(日) 京都市内で新月伐採材を使った
伝統構法の家の構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい


 ↑ おかげさまでたくさんの方から参加お申込を頂いています。
  どうもありがとうございます。
  伝統構法に対するみなさまの関心の高さが伺えます。

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気の利いた大工仕事

木目


 


 


 


なかなか気付きにくいのですが、現場には大工さんが隠れて気を利かせた仕事してくれている場所というのがあります。

上の写真は、神戸市北区で竣工間近のS邸現場の洗面化粧台上部照明ボックスの写真ですが、この画像を見て何か気付きませんか?
(画像をクリックして拡大し、青〇部分に注目して見てください)



よく見ていただくとお分かりになると思うのですが、左と右とで木目が連続してきれいに合わされています。
もちろん、これらは元々一本の木です。
それをわざわざ2回のこぎりで切って、ひと手間余分にかけて合わせないと、このようにはできません。
(美観を考えずに手っ取り早く仕事をしてしまおうとすれば、1回切れば済みます)

今回は特にこちらから
「こうしてほしい」
と言ったわけではありませんが、今回は何も言わなくても大工さんが気を利かせてやってくれました。
( ↑ このように言う時もあります。それはケースバイケース。
  なぜ言わないかって? いちいち全部指定していたら、
  コストがはるかにオーバーしてしまうからです)



こういうところに大工さんのセンスが出ますね。

何も言わないうちにひと手間省いて木目を合わせずに仕上げてしまっても、それはそれで間違った仕事ではありません。

現場で見て
「おっ、やってくれるねぇ~、うれしいなぁ。」
と感じたので、みなさんにもご紹介してみました。

藤井さん(←大工さん)、どうもありがとうございました。
感謝。

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センスのいい大工さん

世の中はGW真っ只中ですが、西宮市内で現在進行中の現場(M邸)では、GW期間中も毎日現場で大工さんが仕事をして下さっています。
(↑毎日毎日お疲れさまです。
  そして近隣の皆様、あらかじめお断りしたとは言え、
  連日お騒がせして申訳ありません。ご理解ご協力深く感謝申し上げます)

この現場の木工事をお願いしているのは明石市の大工さんで、西田さん(西田建築工房)という方です。
仕事をお願いするのは今回で2回目です。
前回は神戸市内でのリフォーム、今回は住宅新築工事の大工手間請けをお願いしました。

僕が独立した後にこれまで関わりを持った大工さんはおよそ20名くらいだと思います(それ以前に勤めていた工務店の時を含めると合計50名くらいかな?)が、西田さんはその中でもトップクラスのいい職人さんです。
いい大工さんと知り合ったなぁ、と内心とても喜んでいます。

どこがいいのか?
一言で言うと、【センス(または勘)がいい】のです。

僕が大工さんに期待する能力は以下の3つです。

1. ムクの木材を見る目・使うセンスを持っていること
  ※この場合の【センス】とは洋服のセンスなどとはほぼ無関係です
    木材のどの部分を選んで使うか、どの面をどう見せるか、
    どういう方向に向けて使うか、というような勘所がわかる
    ということです
2. 材料を無駄に扱わないこと
  (小さな材料も簡単に捨ててしまわずに、大切に使う)
3. 現場内をきれいに維持して仕事をしてくれること
  (廃材をごみ袋に入れる時、分別してくれることも含む)

この3つを同時に兼ね備えている大工さんは滅多にいないのですが、西田さんはその滅多にいない大工さんの一人です。

最近の大工さんで一番多いのが1.の能力が無い職人さんですが、そういう大工さんは仕事を見なくても話をしただけですぐにわかるので、よほどの事情が無い限り今後も僕から仕事をお願いすることは無いと思います。
(だからあまり僕の知っている大工さんの中にはこういう人はいません)

なかなかできないのが2と3です。

職人さんはプライドを持って仕事をする人たちなので、とにかく横から口を挟まれることを一番嫌がります。
自分の思うように仕事をしたいわけです。

で、そのような環境を整えてあげる(=口を挟まない)と、大工さんは気分良く仕事をしてくれるわけですが、放っておくと現場が一向に片付かなかったり、ゴミだらけになったりします。
どこまでこちらがサポートするか、どこまで口を挟むか(そしてどう伝えるか)、というさじ加減が現場監督としてはとても難しいところなのですが、やはり現場が雑然としていると、いい建物には仕上がりません。

僕のこれまでの経験で言うと、大工としての腕がいい(仕事がていねい)、という人はかなりたくさんいます。
こういう人を探すのはさほど難しくありません。

でも、一流の職人というのは腕がいいだけではありません。
センスが違います。
(前の会社の僕の上司も、いつも同じことを言っていました。)
センスがある大工か、そうでないか。

「センスって何やねん。
 そんな説明ではわからんぞ」

と言われそうですが(笑)、一流の職人を知っている人にはわかると思います。
無理やり説明しようとすると、上記の1~3が全てできる人、と言うしかありませんが。
(実はもっともっと深いところがありますが、それはここで表現しきれません)

これは何も大工だけに限った話ではないので、自分にとっても耳の痛い話です(笑)。

【他人の振り見て我が振り直せ】

ですね。

念のために書き添えておきますが、今回僕があなたにお伝えしたかったのは、
「昨今、センスの無い大工が多い」
という批判ではありません。
(そんなことは、わざわざ口に出して言う必要の無いことですよね?)

そうではなくて、
「今お願いしているのが、とてもいい大工さんなんですよ!」
ということを敬意を表してお伝えしたかったんです。
だから、記事の題名は 【センスのいい大工さん】。

その点だけはお取り違えないようにお願いします。
(まぁセンスのいい人には、↑こんな説明自体不要でしょうが)

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木曽から大工さんが来ています

今週の月曜日(1/15)から、
『木曽のみんなが建ててくれる大阪の家』
の大工さんが、長野県木曽郡から大阪府四条畷市の現場に来て木工事を行っています。

この現場は、昨年の10月に建方を行い、11~12月に土壁(荒壁)をつけました。
ある程度乾燥させた後、現在の木工事に取り掛かっているというわけです。

大工さんが乗り込んできてから、現場に行きたいと思いつつもなかなか時間が取れなかったのですが、やっと今朝行ってくることができました。

下の写真は勝手口の庇を取り付けているところです。

この現場では、床材に信州産の唐松のフローリング(↓)を使います。
僕も初めて使うのですが、これがなかなかいいです。
価格も安い。
杉とほぼ同じ価格です。

西宮市内で着工している現場でも、このフローリングを使うことになり、
今週発注しました。
納期は1ヶ月くらいかかりますが、この会社の唐松フローリングはいいです。
他にも数社から唐松のフローリングサンプルを取りましたが、ここ以外のものはダメでした。

長野県伊那市から持ってくるため、当然運賃がかかりますが、
その価値はあると思います。
なかなかオススメですよ。

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民家再生を、実際の現場で、あなた自身がやってみませんか?

今回は、僕が理事を務めているNPO法人主催のイベントを
お知らせします。

これまでにも、当ブログで何回かお伝えしてきました、
NPO法人・日本民家再生リサイクル協会近畿地区主催イベント

【 ボランティアによる、かやぶき民家再生プロジェクト
第3回 増築棟解体のワークショップ 】

を、9/23(金・祝)、24(土)の2日間にわたり、
兵庫県南西部のとある現場で行います。

このプロジェクトの趣旨を一言でいうと、

『素人だけど、民家再生を実際に自分の手でやってみたい!』
『素人だけど、大工仕事や土壁塗りを体験してみたい!』
という方のために、NPO法人として場所・機会を提供する

というものです。

このプロジェクトでは、【 早く・安く・キレイに 】というような
市場原理で求められる作業効率は一切追求しません。
もっとゆっくりとしたペースで、のんびり進めていきます。
なにせ、2010年まで、ゆっくり5年間かけて
一軒の民家を再生しようとしているわけですから。

あなたはこれまでに、こんなことを思ったことはありませんか?

● 実際の民家再生とは、どんな手順で、
どのように進められるものなのか?

● 将来、田舎へ移住してみたいと思っているけれど、
地域の皆さんと仲良く付き合っていくためには、
どのようなことが求められるのか?

こういうことを、素人にできるレベルで実現・体験して頂きたい
と考えています。

確かに本格的な民家再生のためには、プロの力が必要です。
それは否定しませんし、全くその通りです。

しかし、建築の素人でもできることはたくさんあります。
みんなで力を合わせれば、すごいことができたりするのです。
それを実践・経験していく場を、みなさんにご提供できれば・・・
そんな風に考えて、このプロジェクトを運営しています。

しかし実際には、現場のことに詳しい人物がいて指揮をとらないと
こんなことはできません。
そのため、技術面・安全面のことを考えて、参加メンバーの中には
建築工事のプロフェッショナルもいて、彼らも一緒になって
指導しながら作業を行います。
ですから、経験の無い方や女性など力仕事が不得意な方でも
遠慮せずにご参加ください。

実は、毎回女性の方も参加されていますが、みなさん
「とても楽しかった!また来ます!」
と言って下さる方ばかりです。

※このプロジェクトに関する詳しい情報
(これまでの経緯や活動計画、ワークショップの様子)
については、こちらでご覧になっていただけます。

さて、このプロジェクトも今回で3回目となります。
今回は、前回(7/9、10の2日間)のワークショップで行った
調査結果に基づいて、増築棟の取り壊しと母屋の柱補強
・取替えが主な目的です。

1. 外部足場を組み立て
2. 腐っている柱に仮の添え柱を設置して荷重を支え
3. 母屋に取り付いている増築棟を解体・撤去する

上記以外にも、既存井戸の調査・復旧作業なども行う予定です。
また、2日間通しで参加されるみなさんで、1日目の夜に懇親会を
行います。
体を使って作業をしたあとに飲む、冷たいビールは格別ですよ。

上記プロジェクトの参加申し込みは、
NPO法人・日本民家再生リサイクル協会・近畿地区ホームページ
にて受け付けています。
もう少し詳しく知りたい、という方は、ぜひ一度ホームページを
ご覧になってみてください。

↓   ↓   ↓

NPO法人・日本民家再生リサイクル協会
近畿地区ホームページへ

 

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