昨日に引き続き、西宮の現場から。
棟が上がり、作業が屋根仕舞へと移っていきます。
下の写真は母屋・桁に垂木(たるき)を打ち付ける作業をしているところです。
今回の垂木には、断面120mm×60mm、長さ7m(継ぎ目なし・一本物の杉)のを使います。
( ↑ これにもちゃんと意味があるんですよ)
一般に垂木というと、だいたい60mm×60mmとか45mm×75mmくらいの大きさのもので長さ4mの材料を継いで使うことが多いので、異常に大きい垂木です(笑)。
↑ 工事とは関係ありませんが、すごい眺めでしょう?
(画像をクリックすると拡大表示できます)
上述の大きな垂木を固定するためのビスがこれ。
長さ210mmというこれまた異常な長さのビスです。
ビスと言うよりもむしろ、細いボルトという雰囲気です。
↓ こんな感じでインパクトドライバを使って垂木を母屋や桁に固定していきます。
うちで設計する建物では、構造材をしっかりと素直に見せるので、材料の大きさ(断面寸法)や間隔などを決める際には、構造面・デザイン面の両方から詳細に検討して、全体のバランスを考慮します。
今回も力強い垂木が印象的に見える意匠になりそうです。
どうぞお楽しみに。
この垂木の上には、この後で無垢の化粧野地板(杉)を貼っていきます。
屋根仕舞が終わるまで、何とか雨が降らないことを祈ります。
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