12/17(水)に来年着工の京都市内の2物件のことで、京都市役所や指定検査機関などを回ってきました。
当初予想していたよりも早く済んだこともあり、
「今日は午後から研修にしよう!」
と同行していたスタッフを連れて久々に高台寺へ行ってきました。
高台寺といえば秀吉の正室・ねねと蒔絵が有名ですが、今回の目的は傘亭と時雨亭という2つの連なった茶室です。
僕自身高台寺に行くのは20年ぶりくらいで、恥ずかしながら前回行った時の記憶がほとんど残っていません。
当時はフィルムカメラに凝っていたので、白黒で撮った傘亭の写真はよく覚えているのですが、今回行ってみて
「こんなお寺だったっけ?」
と、まるで初めて行ったような感覚を覚えました。
当時はまだ茶室の材料の使い方や樹種・木割りのことなどが全く判らなかったので、今回行ってみていろいろと発見がありました。
やはり建築は写真ではわかりません。
実物を見ると、作った人の思い入れや思考の軌跡がひしひしと感じられます。
同行した若いスタッフに、今回は特に材料についていろいろと解説したところ、やはり現物を見ながら話す内容には説得力があるらしく、こちらの伝えたかったことが6割くらいは伝わったようでした。
次は銘木屋に連れて行って、もっといろんな材料を見せる機会を作らないといけないなぁ、と感じました。
まぁ一気に全てを理解することはできませんからね。
まずはいろいろ基礎を叩き込んでいかないと、という段階です。
高台寺の塔頭である圓徳院で特別公開をやっていたので、ちょっと足を伸ばしてついでに拝観。
僕の大好きな長谷川等伯の珍しい障壁画を見ることができました。
やはり、長谷川等伯は最高です。
また狩野探幽も見に行きたくなりました。
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世界に、300年先も美しい風景を