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ボランティアによるかやぶき民家再生プロジェクトの報告


先週末(7/9、10の2日間)、兵庫県赤穂郡にて、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会(以下JMRA)主催イベント

 
【 ボランティアによるかやぶき民家再生プロジェクト~第2回 】
 
が行われました。
2日間で延べ35人(←参加申込希望者多数につき、定員を超えた時点で申込受付を締め切りました)が参加され、基本的に素人(=建築職人ではない人)だけで、2010年完成に向けた、築100年のかやぶき民家再生のためのワークショップを行いました。
ちなみに僕は、JMRA近畿地区運営委員でもあるため、上記このプロジェクトのリーダー(兼、使いッ走り?)として、企画・運営のあらゆる面をサポートさせてもらっています。
(↑このプロジェクトに関する、詳しい事情、これまでの経緯などについては、JMRA・近畿地区ホームページにて詳しく公開していますので、ぜひ一度ご覧下さい)
 
今回は、建物の足元(床下に隠れて見えなくなっている柱の根元部分)の傷み具合を確認することが、一番大きな目的でした。
そのために、既存床組み材(畳・床板・根太・大引など)をすべて解体し、一本一本柱を詳細に調べてまわる、という作業を行ったのです。
調査のための作業は順調に進み、予定通り(というか、みなさんのやる気が非常に高く、予定よりもかなり早く)調査を完了することができました。
ボランティアとして参加・協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
(後日談ですが、当日の様子をオーナーにご報告したところ、大変喜んでくださっていました)

しかし、実は今回のワークショップには、上記の作業以上に大成功を収めたことがありました。
それは、これまで懐疑的(?)な目で僕たちの活動を

『 あいつら、都会からこんなところまでわざわざやってきて、ナニをやろうとしているんだ?

なんか怪しい集団なんちゃうか?』

と、遠巻きにイロ眼鏡で見ていた近隣地域住民のみなさんが、僕たちの活動に興味を示し、協力してもいいよという態勢に少しずつ傾いてきたということです。

これが何よりもうれしいコトでした。

(地域のみなさん、どうもありがとうございます!)

実はそのために僕たちがナニをしたのか?というと、とても単純なことで、自治会のみなさんが行う、農道の草刈作業を手伝っただけなのです。
本当にただそれだけです。
でも、それで地元のみなさんが僕たちを見る目がすっかり変わったのです!

イベント開催2日目のお昼には、自治会の区長さんが直接足を運んで下さってお礼を行ってくださっただけでなく、缶コーヒーの差し入れまでして下さいました。

(区長さん、ありがとうございます)
帰りがけには、近隣のおばちゃんが
「うちの畑で採れた野菜なんやけど・・・」
と言って、たくさんの新鮮な野菜を差し入れてくださいました。
(おばちゃん、どうもありがとう)

このプロジェクトを通じて、地元住民のみなさんとの間に友好的ないい関係が築き上げていけるように、これからも頑張っていって、

1. 地域のみなさんにも
2. 民家のオーナーにも
3. そしてボランティアで参加してくださっている協力者のみなさんにも

みんなが喜んでハッピーになっていただけるようなプロジェクトにしたいと思っています。

今回のワークショップに参加してくださった皆さんは、どなたも

「とても楽しかった。
次回またぜひ参加したいと思います」

と言って下さいました。
雨が降りしきる中を、雨カッパを着てずぶぬれになりながら草刈作業をしてくださったにもかかわらず、です。
しかも作業の(金銭的な)報酬は一切なし。

現地までの往復の交通費は自己負担。
参加費用も払いながら、という状況でこのような感想をみなさんが口にしてくださるのです。

本当にやってよかったと思いました。
参加してくださったみなさん、本当にどうもありがとうございました。
そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


左:昼食の風景    右:参加者全員で記念撮影

注 : ここに掲載させて頂いている写真は、上記イベントで献身的な協力をしてくださった、
和歌山県在住のJMRA会員・東さんが写された写真を使わせて頂いています。
東さん、どうもありがとうございました。

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世界に、300年先も美しい風景を