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浴室~ユニットバスと在来工法の違い

設計業務に際して、クライアントのみなさまとご一緒に、水まわりの設備機器の選定のためにメーカーのショールームへ行くことがよくあります。

たいていのみなさんは、ショールームでの打合せをしていると一様に「疲れた~」という顔になってきます。

もちろんそうではない、見れば見るほど目が輝いてくるようなメーカーのショールームもあるんですが、そういうメーカーはごく少数ですね。

その中でも顕著な例がユニットバスのショールームです。
いっしょにいるこちらが申し訳なく感じてしまうくらいです。

今回はこの浴室について少し採り上げてみたいと思います。

現在、建物の内部に取り込んだ形の、一般家庭用の浴室の形としては、

1 在来工法による浴室(現場施工。下の写真参照)

在来浴室

2. プレファブリックによるユニットバス(←メーカーサイト参照)

の2通りがあります。
ここでそれぞれの特徴をまとめてみました。

 

 

ユニットバス

在来工法

施工方法

メーカー工場でパネル化
したプレファブリック製品を現場で組み立てる

左官・大工・タイル職人などが全て現場に合わせて作る

壁・浴槽・天井

 

などの仕上材

メーカーが用意している
いくつかの選択肢の中からしか選べない

タイル・木・石など、自由に選べる

断熱性

高い

 

(冬寒くない)

低い

 

(冬は寒い)

メンテナンス性

高い

 

(汚れがつきにくい)

低い

 

(汚れが取れにくい)

価格帯

50万円~

100万円~

浴室については、ショールームで現物を見ながらいろいろとご説明するのですが、

質感を重視する場合          ・・・在来工法
機能性・断熱性・コストを重視する場合・・・ユニットバス

というところにだいたい落ち着きますね。

うちのクライアントのみなさんは、ユニットバスの質感には満足できないけれど、タイル張りの在来工法のお風呂は冬寒いのが・・・というところでいつも悩まれることが多いです。

と、ここまで書いてみてふと気付きました。
寒くない在来工法の浴室を考えたら喜ばれるんじゃないか?と。

もちろん、機械設備(ミストサウナ、浴室暖房/カワック、浴室床暖房など)を設置すれば問題は簡単に解決できるんですが、それではうちのクライアントの皆さんはきっと納得されないでしょう。

寒く(冷たく)ない床材としては、いまのところコルクタイルが一番いいでしょうね。
コルクタイルは色が限定されるのでなかなか使いにくいのですが、撥水性・断熱性には申し分ありません。
手入れが面倒ですが、桧のすのこ床も冷たくないですね。
(↑毎日上げ下ろしして乾燥させてあげないとカビが生えてしまいますが)

あとは壁材と断熱方法です。
ちょっと考えてみようっと。

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